みなさまこんにちは。
如月です。
本日は私自慢の愛車であるRX-7(以下FD)の
故障(不調)箇所(経年劣化等含む)
に関する記事を取り上げたいと思います。
このクルマ、
かなり故障だとか維持費だとか、とにかく金がかかることで取り立たされていますが、
その噂がマジモンであることを示していこうと思います。。。
※2022年1月追記
現在RX-7は諸事情により売却し手元にはありませんが、
書き溜めや未公開が非常に多いので、
このページも随時更新できればと思います。
・・・買いなおそうにも600万円か・・・
目次
RX-7 FD3Sとは
そもそもこのクルマはなんなのかというのは
こちら ↓
でご覧下さい。
「20年選手」
「ツインターボ」
「スポーツカー」
これらを踏まえたうえでお話していきます。
故障、経年劣化箇所
①フロントリップスポイラー褪色
対応:黒樹脂復活剤でDIY
リップスポイラーとはフロントバンパー下のエアロパーツのことですが、これは樹脂製。購入当初は灰色に思いっきり褪色しておりました。
(私本人気づいてませんでしたけど。)
色褪せたリップスポイラー。
灰色になり最早ツートンカラーになっています。
こちらは樹脂ですので、
「黒樹脂復活剤」
を用いればある程度まで復活させることができます。
塗布した状態がこちら。
先ほどの画像に比べればかなりマシになっているのがお分かりかと思います。
完全に元に戻すとなれば新品を買ってくるか、
ボディ同色に塗装するしかないでしょう。
樹脂復活剤はリップ以外にも褪色している黒樹脂部分全般に利用可能です。
決して高いものでもないので、ぜひ1つストックされてはいかがでしょうか。
スポーツカーで(なくとも)エアロが褪色しているといくら素体が良くてもポイントポイントダサく見えますので、この黒樹脂復活剤を塗布するといいでしょう。
②トランクダンパー経年劣化
対応:新品ダンパー購入でDIY
RX-7は「ファストバッククーペ」という形式の車両になります。
ですから一見似たような形をしている他スポーツカーと比べても、トランクの開き方が違います。
FDはガラス含めてリア全てが開くのでテールゲートの総重量が大きく、トランク部分のみが開く車両(86,BRZやS15シルビアなど)と比較してもダンパーへの負担がかなり大きいです。
[参考] S15のトランク
<画像元:みんカラ>
[参考]86,BRZのトランク
<画像元:Car Watch>
購入当初、私のFDはトランクダンパーがヘタっており自立開放できませんでした。
そのため突っ張り棒で開放する状態に。
さすがに耐え切れずに交換しましたが結構良い値段がしました・・・。
1本1万円程度します。
ただ、交換する価値は充分にあったと自負しています。
③ドアノブ固着
対応:ドアノブ分解後、注油。DIY対応可能。
FD3Sのドアノブはピラーと一体化しておりボディにはドアノブがありません。
こんな位置にあるもんだから初見ではどうやってあけるの?とかなりそうですね。
さてこのドアノブは経年劣化で固着して動かなくなることがあります。
中のスプリングのクリアランスとか、あるいは稼動部分の油脂切れで動きが渋くなるんですね。
さて如月FDは先日ついに熱変形でもしたのか完全に固着して動かなくなりました。
=ドアを開けられないので車から乗り降りできない状態になります。
それは非常にマズイ。
このようにドアノブを引いても動かずドアが動きについてきてしまう状態に。
しかしご安心を。
ほかの車と異なりドアノブだけがピラーイン形状で独立して取り出せるFDは割りと簡単に対処が出来ます。これが普通の車ならばドアの内張りを剥がすことから始まりますからね。
対処方法としてはすぐさま車内側の裏ブタをはずし、固定ビスをはずして分解。
この裏ブタです。すんません中身の画像は忘れたので今度載せます。
むしろ中身の方が重要だよね・・・。
すみません。中身の写真撮る前に現車がなくなりました。
あとはドアレバーに連動している部分に注油するだけでございます。
無事復活した状態のドアノブがこちら。
何度かちょっと強めにドアを開け閉めしても特に動きが悪くなることはなく、無事に修復できたようです。
無理に動かそうとすると中の細いプラスチックが割れて不可逆になるので冷静に対処しましょう。
注油には最もポピュラーなKUREの556を使用しました。
通称小五郎。(笑)
こちらも高い商品ではないので1家に1本備えておくといいでしょう。
車以外にも自転車、家のドアの注油、家電等々様々な要素で役に立ちますよ。
④ウェザーストリップ破れ
対応:新品発注、DIYにて交換
運転席側のウェザーストリップがボロボロになっておりました。
助手席に比較して開閉頻度の多さが原因でしょう。
ディーラーなどで部品発注すれば手に入ります。
下記リンクからも入手可能です。
1つ1万円ほど。どこ行っても値段は変わりませんね。。。
交換時はウェザーストリップのプラピンの向き、あとボディとドアをつないでいるヒンジ側の金属ピンを抜き取る必要があります。
後は古いウェザーストリップを外すのですが、この古い方のプラピンも経年劣化で割れるんだこれが・・・
ただ、なぜかきれいに位置合わせしてもプラピンの位置が合わない、
プラピンがうまく刺さらないということが起きます。
もう気にしない方がいいかもしれない。
⑤オイルパンからオイル漏れ
対応:専門ショップへ持ち込み修理
如月史上、FDの修理の中でも高くついた修理です。
原因はオイルパンのピンがエンジンを留めるピンと一体構造になっているためで、
オイルパンを外す=エンジンを外す=エンジンが落ちるから吊らなくてはならない
という工程の問題。なんて構造にしてくれたんだ。
材料自体は液体ガスケット、新品のオイル程度ですがなんとエンジン懸架の都合上工賃だけで5~6万かかります。
経年劣化と割り切るしかないのがつらいところ。
自宅にエンジン懸架の装置やリフトがある方は安く修理できると思いますが、そんな人滅多に居ないでしょう。
この程度であればまだ"にじみ"なので、もうしばらくはお金や日程の準備が出来るまで放置してもよいとのことでしたが漏れてるもんは漏れてるので即刻修理してもらいました。
この際、エンジンを吊るためエンジンマウントもついでに交換するといいと思います。
私は工賃とエンジンマウントそのものが想定外に高くオイルパンだけで精一杯でした。。。
(エンジンマウント:1個¥25,000-×2=¥50,000也)
もし仮にエンジンマウントの交換となったらまた同じ工賃がかかるのでやっておきたかったのですが、ぽんと+5万円出せる人もそうはいないでしょう・・・
⑥オイルフィルター台座オイル漏れ
対応:ショップ持ち込み修理(一応DIY可能らしい)
またもや滲みです。
オイルフィルター台座からオイルがにじんでいます。
こいつも結局そこまで重篤ではない上、結局交換時にオイルも交換しなければなりませんので、次回オイル交換時にオイルフィルターも交換なのでその際に一挙に処理してしまおうという魂胆。
作業工程も素人でもなんとかなるレベルのようですので高くつくことはないはず。。。
これに関しては後述のクラッチ交換時に一気に修理しました。
そんなに高くはありませんでしたよ。
⑦ミッション不良?(ギア入らず)→クラッチ交換
対応:ギアオイル交換後様子見、状況次第で更なる修理。
→クラッチの反りが原因でギアが入らなかったため、クラッチディスク交換。
時たまにギアが渋くなり、ローやリバースに入らないことがあります。
かつて乗せてもらったS15に比べれば雲泥の差ですが、低速トルクの無さも雲泥の差。
FDでは交差点でローをよく利用しますので、これに入らないのは困る。
ということで1年点検で他と含めて一気に交換してしまう腹づもり。
ああ、何万かかるんだ。
2022/1追記
これに関してですが、クラッチを踏んでいるにも関わらず車体が動くことがあったことから、ショップ持ち込みでクラッチの反りという原因が発覚。
ライン含め全交換することになりました。
これに関する記事はこちらで公開中です。
tk0501-uverx7-s3df7xr.hatenablog.com
⑧エアコンコンプレッサー 異音
対応:エアコンガス補填→直らなければコンプレッサー交換
寒いくらいエアコンが効くFDですが、長時間(60分~)エアコンを稼動させているとなにやらカタカタと音が鳴るようになってしまいました。
ガスが足りないだけならいいですが、マグネットクラッチ破損等で音が鳴っていたら大惨事です。
コンプレッサーはリビルド品でも5万円ほど。たっか。
頼むからガス補填で直ってくれ。
というのも、最近は暑いので始動直後からエアコンつけてコンプレッサーが回っていますがその時は音がしないんです。
つまりある程度冷媒が液化すると・・・?ということでガスだけで済んでほしいと希望的観測。(笑)
⑨ファンベルト劣化
対応:1年点検時に交換
新車時から1度も交換してないのか、ファンベルトがボロボロ。
亀裂が随所に入っており恐怖です。切れたら最後。
こちらご覧ください。
ものの見事にボロボロですww
こんなのがついてたのかと思うと恐怖でしかない。
てことでこれの交換は真っ先に点検と同時にということで予約しましたが、他はどうなるやら・・・。
⑩インテークパイプ破損(?)
対応:1年点検時にチェック、状況次第でパイピング交換
インテークパイプは、ターボ車についている部品なので一般的な車ではまず見ることがありません。FD3Sはツインターボなのでタービンが二基、そしてインタークーラーがついております。
インタークーラーからタービンへ伸びるこのインテークパイプが今回破損したらしく、完全に漏れまでは行かずとも排気漏れが発生、タービンへの排気が不十分のようでブースト圧が落ち込みパワーが(あんまり)出ないという状態になってしまいました。
こちらは拝借した画像です。
黄色で囲われたパイプが今回破損したインタークーラーからタービンへ伸びる側のインテークパイプです。
この分だとインマニから伸びている方もそのうちだめになるのではなかろうか。
で、⑨のファンベルトを交換する際には見ての通り、FDはインテークパイプをイン側、アウト側共に両方外さないと交換できませんので、気づかずとも勝手に発覚していた説もあります。
この度1年点検ついでにファンベルトのみ交換してもらうつもりが、さらにあれよあれよと別の様々なパーツまで交換する羽目になりそうです。。。
(ファンベルト、オイルフィルター台座、ギアオイル、インテークパイプ、プラグ、エアコンコンプレッサー・・・・・)
運がよければパイプは単に緩んできてたので増し締め~で済みそうな案件ですが、FDの廃熱と経年を考えるとこれも希望的観測が過ぎるか。。
交換が大前提となりそうです・・・
⑪タイヤ劣化:新品交換(ショップ持ち込み)
対応:新品交換(購入はネット、持ち込みはショップ)
なんと前まで履いていたタイヤは2007年製のS.Drive。
タイヤはひび割れ、偏磨耗し、ステアリングが左に取られるほどのもの。
だがタイヤもめちゃめちゃ高いこの手の車、どうするか。
そこでの活路がレビューの評価が高い海外製タイヤです。
今回はこの「ATR SPORTS」に履き替えることで、本来なら8~10万円ほどかかるところを総額4万円程度でFDのタイヤを新品にすることが出来ました。
DZ102とか狙ってたんですが価格は1本2万位するし、結局両方インドネシア製ならどっちでもいいじゃん、てのが本音。
こちらが前まで履いていた13年前のS.Drive。
外側はひび割れ、内側は偏磨耗とさすがに限界が来ていました。
よくこれで去年車検取れたよね。
新しいタイヤはこちら。
まだ首都高1度しか行ってませんが、鉄の継ぎ目でふらつかなくなり、直進で左に取られていたステアリングは手を放してもまっすぐに固定されました。
やったぜ。
注意点としては、このATR SPORTSはJATMA規格ではなくXL/RFD(エクストラロード/レインフォースド)規格のタイヤになるので、規格の違うタイヤを履く場合は空気圧が変わることに注意が必要です。
ブリヂストン 空気圧別負荷能力対応表
https://tire.bridgestone.co.jp/about/tire-size/pressure-list/index.html
一般的に国産タイヤ(JATMA)から海外製(XL/RFD)に切り替えた場合は空気圧を高く設定しなければなりません。
FDの場合、XL/RFDへ換装したら
フロント 235/45R17 97W XL→260kpa~
リア 255/40R17 98W XL→270kpa~
以上に設定しないとタイヤの空気圧不足になります。
詳しくは先ほどのリンク先をご覧くださいませ。
⑫アイドリング不安定→かぶり始動困難
対応:プラグ清掃→交換
最後に取って付けたようですみません。思い出したもので。
先日東雲のA PITに行った際、不覚にも駐車時最後の最後でエンスト(笑)したんですが、枠内に収まっていたのでそのまま放置して店内へ。
そして帰ってきてエンジンをかけようとすると・・・・
「ぎゅるるる・・・ごぼごぼっ!!!」
『!?』
という感じで・・・初のプラグ被りでの1発始動失敗が発生しました。
駐車待ちと駐車場内ノロノロ走行、そしてエンスト駐車が効いたのでしょう。
そうでなくともなんか日頃からアイドルが安定せずにタコが揺れ、うんうんエンジンが唸ることがあり。
こりゃプラグクセー。。。と思っていたらついに被った次第です。
これも点検時に掃除してもらってかな。。。。
酷いようなら交換です。これも燃焼室が特殊形状なロータリーの宿命。。。
1年足らずで既にこんなに。
いかがでしたでしょうか。
RX-7の故障個所を挙げてみました。
今回はまだ「水漏れ」だの「ダラダラオイル漏れ」だの「完全なる排気漏れ」は起きていませんがいつ起きるやら。。。
それでも結構な額が掛かっています。
このクルマは生半可な覚悟では維持できないと、改めて思い知らされましたね。
本来であればこれに走行距離に応じたガソリン、オイル、冷却水、プラグ等のコストもかかってきます。
ファーストカーオンリーで乗れる人は根性もとい、金がすげえ。
不詳如月は2台持ちでありますが、2台持ちにかかるコストよりもFDオンリーのコストの方が遙かに高いです。来年車検重なるから死ぬけど。
持ち込みオススメショップ
では関東圏で持ち込みできるショップってどこよ!?
という方のためにショップを掲載して今回は一旦終了と致します。
①R Magic(アールマジック)
公式サイト
所在地
〒252-0244
神奈川県相模原市中央区田名3530-1
TEL : 042-764-7077
FAX : 042-764-7078
都下、相模原近郊に住んでいる方は比較的足が運びやすいと思います。
ロータリーを中心にスポーツカーのチューニングを行っているショップで、修理も相談の上引き受けてくれます。
オイルパン修理の際も快く引き受けていただけました。
②RE雨宮
公式サイト
所在地
〒286-0221
千葉県富里市七栄439−10
TEL 0476-900-007
ロータリー乗りなら知らない人はまずいないであろう、RE雨宮です。
え?地図の縮尺がおかしい??
あえてこうしました。
そう、遠いんです・・・
千葉なら良いですが東京からだとそこそこ距離があります。
佐倉市の更に向こう、行ったことすらない成田空港のほうが近いという立地の為、
現在如月は未だに足を運べていません。
知っての通りの知名度と技術を誇りますが、作業は常に混みあっているようです。
要予約で来訪しないといけませんね苦笑
③各所オートバックス
今回1年点検を依頼したのは北野のスーパーオートバックス。
我が家からだと普通のオートバックスはいくつかありますが、
スーパーオートバックスはここか羽村か、果てはA PITって感じです。
てなわけで最寄りのSA八王子店に今回点検を依頼しました。
・・・インナーサイレンサーつけとかんとな(問題発言)
エンジンはともかくそれ以外はターボ車です。点検くらいなら何とでもなるでしょう。
インナーサイレンサーさえついていれば!!!
・・・純正マフラー買おうかな・・・
以上
長々すみませんでした。
RX-7(特にFD)を検討中、既に乗ってるよって方の参考になれば幸いです。
手間暇かかるけど、良いクルマだと思っています。
じゃなきゃ買わない。乗らない。直さない。
FDにはこれからもっとたくさんの思い出を作ってもらわにゃ困る。
金をかける価値はあるのです。
ということで8/8晴れてくれよ~
雨天出庫は嫌よ184184---
如月竜也がお送りしました。
ではまた。