こんにちは如月です。
本日は表題の通り、我がFDの故障第二ラウンドとなります。
なんと今回はクラッチが壊れましたのでそのレビュー、
故障対応録となります。
RX-7気になってる方はもちろん、
今オーナーの方にも届けばと思います。
(生ぬるいと思われたらスミマセン。)
前回の故障記事はこちら
tk0501-uverx7-s3df7xr.hatenablog.com
ギアに異変発生
去る2020年夏前。
このごろなんかFDのギアの入りが悪いなあと思っていた時期です。
最初は入りが硬い程度でしたが、段々と酷さが増していきます。
(とはいえ、普段使いしている訳ではないので日に日に、というわけではなく月単位ではありましたが)
症状としては、走行中はなんら問題もなくギアが入るのですが、
信号待ちでローに入らない。
駐車時にリバースに入らない。
といった具合です。
エンジン停止中はなんら問題なく入ります。
また常にではなく、時折いきなり入らなくなり、
そのたびにクラクションを鳴らされたものです。。。。
これにより酷さ増していき、最後のほうは酷いときは10秒以上発進できないこともあったため何が原因かを追究すべく、
・ギアオイル交換
・クラッチフルード交換
・ロッキングボール圧力緩和
の3つを施工しましたが効果なく。
※ロッキングボールに関しては目次で出オチしてますが絶対触らない方がいいです。
・エンジン停止中は入る
・ロー、リバースが顕著
・ローの状態で目いっぱいクラッチペダルを踏み込んでも動くことがあった
以上の条件から、クラッチ板の反りが疑わしいという結果になりました。
点接触しているので動力が完全に切りきれず、クラッチが常に当たっている状態であるというもの。なかなか深刻です。
2020年内に修理は無理だったため、年が明けて2021年1月。
ついに初のFD(というか四輪)レッカーを経験。
自走してミッションまでイカレたら話になりませんので・・・
ネットで調べると同じような症状でクラッチ交換となると12~15万円ほどの模様。
致し方ない。15万までは見るしかないかと腹をくくりました。
なお、FDの走行距離はこの時点で6万キロちょっと。
6万キロ走るとコンディションにもよりますがクラッチ交換を想定したほうが良いということになりますね。
まずは油圧系統を洗う
クラッチが切りきれていないのは確かなようですが、クラッチ板が根源かといえば微妙な段階(というのも、入るときはずっと入り続ける、病院に居るときに限って症状が出ない的なアレ)ということでしたので、まずはレリーズやラインといったクラッチの油圧系統を全て取っ替えることになりました。
・マスターシリンダー
・レリーズシリンダー
・クラッチライン
上記王道の3セットを一気に交換してしまいます。
2002年製のFDは見た目は褪せませんが既に19年経っていますので、あちこちガタが来るのは仕方のない話。
どうせ放置しても油圧系統がやられる可能性はあるのだから、これを機に変えてしまえというものです。しかも直ればクラッチはやらなくていいと。
なお、メニューとしては
■マスターシリンダー(ガスケット含む):¥30,575
部品:¥17,975 工賃 ¥12,600
■レリーズシリンダー:¥26,360
部品:¥13,760 工賃 ¥12,600
■クラッチライン(特製):¥22,500
部品:¥10,500 工賃 ¥12,000
■特製クラッチフルード:¥5,000
計:¥84,435*1.1(消費税)=¥92,879
となりました。
はっきり言います。
めちゃくちゃたけえ!!!
とはいえ、これでクラッチ周りの油圧関係は全て新品。
しかもラインはショップ特製の強化仕様。
熱が酷いロータリーでも安心できるといえます。
これでクラッチ交換しなくていいのならむしろ安上がりでしょう。
ついでに、オイル漏れ箇所が1つ、
オイルエレメント台座から漏れていたのがあったので
これも直してもらうことにしました。
↑いつぞやのコレ。
下まで漏れてて、あたかもハウジングから漏れてるような見た目になってて心臓に悪かったです。
工費は約1万円とリーズナブルなので一気にやってもらいました。
そう甘くない20年選手
そして先日土曜日に来店してメニューを施工してもらい、翌日には上がるということで野暮用をすませて帰路についていた車内にて、1件の電話が。
「今交換終わって試走行しているのですが、若干切れ不良が残っていまして・・・」
・・・なんて?
「カバーを開けてみたことろ、やはりクラッチディスクが少し接触していまして・・・」
なんだって???
「クラッチディスクの交換もされたほうがいいかと思われます・・・」
え!?
なんだって!??????
・・・はい。
クラッチ全交換確定しました。
なんと上記(9万)に加えて、更に本来想定していた額が加算されます。
なんだよそりゃ。
■クラッチカバー交換:¥77,210
部品:¥32,210 工賃¥45,000(全工賃、ミッション脱着含)
■クラッチディスク:¥24,500(純正)
■ニードルベアリング(シール含:¥1,740
■レリーズベアリング:¥5,780
計:¥109,210*1.1(消費税)
=¥120,131-
92,879+9,500(オイルフィルター漏れ)+120,121
=¥222,500-
・・・なんということでしょう。
当初の予算(15万)を大きく超えた
約23万円というトンデモ数値が提示されてしまいました。
(しかも9万は支払い済みで引くに引けない)
いくら油圧系が新しいからって、
これだけ一気に吹っ飛ぶと知っていたらクラッチだけ依頼しましたよ。
どういうことやねん。
9万で上がればと書きましたがされど9万ですよ。
なら先にクラッチ12万やって直ればちゃんちゃんでしたよね?
差額3万だし15万以内だし。
油圧系統が今後どうなるかは別として。
今年はまず自車税に加えて2台の車検が控え、
給料も昨今の影響でカットされます。
車検費用のバッファであった20万が一気に消しとびました。
しかも本来ならば12万で済んだところを。
なんだかしてやられた気分なんですが?
プロですら判断の難しい車なのか
なんか半分グチになったので仕切りなおしますが、
とにかく修理に金がかかりまくります。
12万円あったらみなさん何しますか。
23万円あったら何しますか。
私はFDの修理で終わりました。
23万ですよ。23万。
手取り給与より上なんてザラな金額ですよ。
こんな情勢じゃなければ連休とって新幹線で遠出して、
旅先で高級ホテル2泊3日してもお釣り来ますね。23万。
多分な内訳(行き先は想定してません概算です)
・新幹線往復:3万*2=6万
・ホテル1泊:4万*2日=8万
・旅行先観光費用:5万
計:19万円
当然仙台だって行けたし北海道でもいいし福岡でもいいし大阪でもいい。
なんなら国外でも行けるところは多数あるでしょう。
国外旅行したことないので知りませんが。
(まあこの状況なんでいけませんけどね。)
それだけ膨大な額をかけても完全には直りません。
だってクラッチだけですもん。
ミッション、デフ、エンジン、足、、、
全部やってたらキリがありません。
それが旧車というものです。
つらいですねえ。
それが旧車乗りの宿命というやつです。
・・・これファーストカーオンリーだったら絶対死んでたけど、
今となっては車検が重なり負担でしかない気がしてきた。。。
走らなすぎるのも問題ってよく言われますし。
給料もカットになるしいよいよどうなるか分からなくなってきました。
これだけ金かけても大して走ってないし・・・
まず休みがないから走れないんですけどね。
他に趣味のない残念な人間なので耐えられますが、、、
今後どうしようって思わされる、
そんな故障でした。
更に追記
なんということでしょう。
更に加えてRE特有の部品である、
ステーショナリーギア(リア側)のメタルが剥離していたことが判明。
画像の真ん中付近の銀メタル部分の一部がグレーに剥がれています・・・
この部品はクランクシャフトに相当する、
エキセントリックシャフトに通ずる超重要部品。
つまり放置したらエンジンがイカれます。
交換費用はなんと驚きの4万円超。
(ディーラーなどではこのステーショナリーギアを一度外すと、エキセントリックシャフトが僅かでもズレてしまい、バランスが狂ってギア、ミッションを元に戻すのが非常に難しく、絶対に断る施工だそうです)
しかも新品を使ってもエキセンとのクリアランスの問題でうまくいかずにオイル関係のトラブルになることがあるとか。
今回メタルが剥がれた理由も不明なので、今後要注視のポイントが出来てしまいました。
(メタルが剥がれる理由としては、まずオイル管理が雑であること。しかし私はどれだけ長くとも4ヶ月に1度は交換するためこれは該当しにくいです。
次に高回転を多用することですが、回しはせれども常時サーキットのように高い回転域ばかり使っているわけではないのでこれも該当しません。
なので私の手元に来るまでの間になにをしていたか、、、となります。エキセンが歪んでいるようであれば再発してしまいますし・・・)
あー!頭が痛い!!
お金がない!!!
次はミッションかエンジンか
今回クラッチに波及してかなりミッションもローで鳴かせてしまったりしていたので、
相当ダメージが蓄積されたと考えられます。
そうなると次は確実にミッション。
そして走れるようになると訪れるのがエンジンオーバーホールです。
今回ステーショナリーギアが逝ってたのでその辺も波及してくると思われます。
ミッションはリビルドで30万から。
エンジンはオーバーホールで合計70万~とのこと。
今や世界的なEVシフトのせいで今後絶対出てくることのない車だけに、
維持していきたいのは山々ですが財布事情がどこまで許してくれるかです。
最近色々あって食費がほぼ月1万円以内状態(水しか飲んでない)なんですが、
既に食費は切り詰められきっているので減らしようがありません。
給与は下がるわ税金は上がるわで、いよいよ2021年は試練の年なのかもしれません。
ここで売り抜いたとしても莫大なローンが残るだけで負担はほぼ変わらないので、
絶対にそれだけは阻止したいところです。
(はあ、やっぱ200系クラウンほしいとか余計なことほざいてっからこうなるんだろうなあ・・・)
無事に帰還したFD
さて、そんなこんなで2週間の入院を経てFDが先日戻ってきました。
まず第一印象としては、
クラッチがめちゃくちゃ軽くなりました。
油圧系が全て新品になったため、ヘタっていたラインなどで逃げていた圧力がキチンと伝わるようになったためでしょう。
嘘のように軽くなり、クラッチのミートポイントもよくわかるようになりました。
まあこれはクラッチも一式交換したからに他なりません。
ものすごくスムーズに入るローギア。
あの切れ不良はどこへやら。
ただ。。。やはりというか懸念していた通り、
若干ミッションにダメージが入ってるみたいで、
ロー→セカンドでほんの若干ですがシフトが引っかかります。
部品の慣らしが終わってないからか?と思いましたが、
何ともいえないところです。
こればかりは多少走らせないと・・・
ただシンクロがダメージ入ってるのは確かなはずなので、
要注視ポイントです。
ロッキングボールには触るな!!
以前記事で紹介した(と思う)、
ロッキングボールの圧力緩和措置ですが、これ
壊れてる車に対して施工するとミッションがお釈迦になるそうです。
というのも、今回依頼したショップの方が
「例によって如月さんの車もワッシャー噛ませてあったので外したんですけど、これ調子よくないのに付いてるとギアロックの圧力不足でミッション壊れちゃうんですよ。何台かそれでレッカー入庫してます。はい。」
と・・・。
なんておぞましい真似をしていたんだと恐怖。
確かに万全な状態でやるのであれば、更なるシフトフィールの改良が見込めるようですが、既に状態がよくないのにやると改良どころか改悪になるそうでして。
この施工は基本的に実行しないほうがいいでしょう。
やるなら知識のある専門ショップ監修のもとで。
以上です。
ものすごい修理代がかかりました。
本来クラッチだけであれば15万円前後を見ておけばいいのですが、
今回ラインに加えてリアステーショナリーギアという不確定要素のせいで
一気に財布がお寒いことになってしまいました。
しかも懸念となるのはミッション・・・。
シンクロが破壊されれば走行不能になる。
まだまだ万全とはいいがたい状況です。
サーキット走行なんて夢のまた夢だわな。
一度でいいからこの最強のコーナーリングマシンでサーキットを走ってみたかった。
くそう、金がいくらあっても足りない。
なんて恐ろしい車なんだ。
そう回顧する2022年1月でした。
※記事自体は故障当時に書いていましたが、リリースまでの期間が時間が取れず、実車がなくなってからの投稿となってしまいました。。。
すみません。
あれからもう結構経ちますが、いまだにFDロストは心に大ダメージを与えています。
街で見かけるたびに悲しくなりますが、取り戻そうにも当時の3倍以上の価格になり、ましてこんな経験してるからまた買いなおしたとしても修理だけで全財産持っていかれるのかと思うと足が止まります。
であるならば新車で今度こそ新型のBRZを買ってサーキットを走るのもありかな、って思うのは必然と言えます。
※FDを購入する際、前モデルZC6を新車で買おうか悩んでいたことがありますが、町でFDを見たら絶対後悔するという理由でFDを強行しました。
しかし今はもう苦楽を知っているので、新しい車でもいいかな、って。考えているわけなんですね。まして新車で20万円あれば修理ではなくカスタムにお金使えるわけですし。。。
FDに限らず90年代スポーツカーを狙っている方は兎にも角にも修理で金が吹き飛ぶということをこの記事で少しでもお伝えできればと思います。
それでは今回はこの辺で。