どうも、如月です。
昨今は新型コロナだとかインフルだとかで世間は騒がしいですね。。。
私の周囲ではまだ感染は聞かれませんが、
暖かくなるが先か、感染に巻き込まれるが先か・・・。
そんなウイルスは湿度が低いと活性化します。
特に湿度が50%以下になるとウイルスはどんどん活発に。
東京では油断してるとあっという間に湿度が50%を下回ってしまいます。
そんなわけで今日は乾燥対策に用いる
加湿器
を種類別に比較しつつご紹介します。
一重に加湿器といっても種類豊富。
どれを選べば良いのか分からない!
という問題を一挙解決できればと思います。
目次
加湿器とは
そもそも加湿器とは、空気中の湿度をコントロールする為の機器でございます。
主に乾燥を緩和する為に用いられ、関東では冬場を中心に用いられます。
逆に多湿状態を緩和する機器は除湿機ですね。
日本海側ですと雪が降り比較的湿度が高いためあまり馴染みのない機器かもしれません。
湿度とは
空気中にどれだけ水分が含まれているかを示す数値です。
湿度0%はまったく空気中に水分が存在しない状態。
逆に100%は、これ以上空気が水分を含むことが出来ない状態です。
これを飽和水蒸気量(密度)といいます。
また湿度は気温と比例関係にあり、飽和水蒸気量は気温に比例します。
気温が高いほど、空気は多くの水分を含むことが出来る。
だから日本の夏は多湿でムシムシするというわけですね。
よく勘違いされるのが「湿度100%=水中」という間違い。
100%の状態が水中というのは違います。
たとえるならばそれは席の数。
100人が座れる電車の席に何人着席しているか
これが湿度です。
定員100人中50人が座っていれば、着座率は50%
湿度も同じです。
水分子が100個入れるところに100個の水分子が入っていて、
それ以上入り込めない状態。
これが湿度100%です。
気温が上がれば定員が増えるという仕組み。
夏場は気温が上がって飽和水蒸気量が増えることで、空気中の水分が増加しジメジメとしたムシ暑い日が増えるという訳なんです。
加湿器の種類
さて乾燥した空気を潤してくれる加湿器ですが、
いくつか種類がございます。
ニーズに合ったもの、あるいは適したものを使わないと
望んだ効果が得られないので注意が必要です。
大きく分けて3種類に分けられます。
・超音波式
・スチーム式
・気化式
の3つです。
詳しく解説していきます。
①超音波式
最も手軽。リーズナブルでサイズもデザインも自由自在なのがこの超音波式加湿器です。
水を超音波によって細かい粒子に砕いて噴霧します。
・スイッチを入れた瞬間から始動する
・デザインが豊富で好きなものを選べる
・アロマオイル等の芳香剤を混ぜることが可能
という特徴があります。
ポピュラーなしずく型卓上加湿器
円柱型コンパクト加湿器
このようにデザイン豊富で卓上型など小型軽量で持ち運びも可能なのが強みです。
雑貨屋さんなんかに足を運べば多種多様な形の超音波式加湿器が並んでいます。
パーソナルスペースの保湿にも最適。オフィスのデスクに置くにも邪魔になりません。
超音波式加湿器の良し悪し
長所
・デザインが豊富で好きなものを選べる
・アロマオイル等で香りも楽しめる
・小型化ができる唯一の方式なのでパーソナルスペースに設置可能
・持ち運びも容易で起動直後から加湿開始
・ファンやヒーターを使わないのでコスパがいい
・本体そのものも低価格のものが多い
短所
・マメな手入れが必要
超音波式加湿器はタンク内の水をそのまま超音波で分解して噴霧します。その特性上塩素も分解してしまい、雑菌等が湧いてもそのまま何もかもばら撒いてしまうのです。
酷いときはウイルス等もばら撒いてしまい、吸い込むことで病気になることも・・・。
ですから基本的に毎日掃除、水交換が必要になります。
・インテリアが白む
上記に関連してミネラルも分解して噴霧している為、加湿器の周りが白くなってしまいます。単に加湿器だけでなく、部屋の掃除も必要になるのが欠点です。
特に迅速に掃除しないとミネラル分が固着して取れなくなってしまいます。
②スチーム式
このような光景、見たことありませんか?
なんだか日本の冬、って感じがしますよね。
ダルマストーブの上に水を入れたやかん。
湯が沸いているのでいつでもお茶を淹れることが出来ますね。
そう。
これがスチーム式加湿器です。
え?と思った方、よく見て下さい。
やかんの中には水が入っています。
その水はストーブの熱で常に沸騰している。
=蒸気を出しているんです。
スチーム式加湿器はタンク内の水を沸騰させて水蒸気を生み出し、
その水蒸気で加湿するものです。
熱した水蒸気を放出するため、室温が若干上がり易くなるという
副次効果も期待できます。
スチーム式加湿器の良し悪し
長所
・水を煮沸するため水タンク内の雑菌等を死滅させられる
・部屋温度が下がらない
・気温が低くても水を煮沸させている為加湿効果が高い
超音波式の短所であった雑菌やミネラルをまき散らす危険性をリスクヘッジできます。
短所
・水蒸気の温度が高い
一人で使う分には問題ありませんが、子供が好奇心で近づいたりすると高温のスチームでやけど等思わぬ怪我をする危険があります。
特に本体が転倒した場合は熱湯がこぼれる為、そういう意味でも危険があります。
・電気代が高い
常時水を沸騰させられるだけのヒーターや熱源が必要になるため、他方式に比べてかなり高い電気代を請求されます。
他方式が高くて50wくらいの消費電力なのに対してスチーム式は150~300w程度の電気代がかかってしまいます。
できることなら先ほどの画像のようにストーブの上にやかん、という形でスチーム式加湿器に出来ると良いですね。(灯油代が別途かかりますが・・・)
・過剰加湿になることがある
過剰に加湿してしまうと、飽和水蒸気量を超えた水分は窓に結露として現れます。
処理をしなければ窓枠等がカビだらけ、なんてことになりかねませんので適正な湿度に保つ必要があります。
③気化式
こちらをご覧下さい。
部屋干しですね。
これからの季節、花粉等で部屋干しせざるを得ない、、、という方も居るのではないでしょうか。
梅雨の時期なんかは部屋干しするとジメジメしてちょっと嫌ですよね・・・。
ん?
ジメジメ???
なんでジメジメするのでしょう??
そう。
これが気化式加湿器の原理です。
水を含んだ布が乾くと水分が空気中に放出されます。
気化式加湿器はこの原理で、水にぬらしたフィルターに送風を当てることで気化した水分を空気中に放出することで加湿します。
洗濯物から連想できるように、非常にリーズナブルに加湿ができるので電気代が安い特徴があります。
気化式加湿器の良し悪し
長所
・フィルターに送風するだけなので電気代が非常に安い
・熱湯を使うわけでも、水をそのままばら撒くわけでもないので安全性が高い
・他方式と異なり空気清浄機や除湿機などと組み合わせて販売されているモデルもあり、いちいち加湿器、除湿機、乾燥機、などハードを分けなくていい
短所
・加湿能力が低く、冷風が出る
水を含んだフィルターに風を当てているだけなので、特にスチーム式と比べると電気代とトレードオフで加湿能力が低い。どれだけ頑張っても50%以上になると頭打ちになります。
(裏を返せば過剰に加湿しないので結露しにくいというメリットでもありますが)
また水分が気化するときに熱が奪われる為、寒い時期にも関わらず冷風が出てきます。
・フィルターがカビる
超音波式のように雑菌混じりの水をばら撒くわけではないにしても、電源のONOFFに関わらずフィルターが湿っている状態になるため、定期的に手入れをしないとカビが発生してしまいます。(乾燥機能付きのモデルを買えば解決できますが・・・・)
・本体が高い
気化式は単体ならまだ安価ですが、それでも他の方式に比べると本体が大型、かつ価格が高い傾向にあります。
特に空気清浄機機能なんかが追加であったりすると一気に値段が跳ね上がります。
如月宅にある除加湿空気清浄機なんかはなんと4万円超。
除湿、加湿、空気清浄、衣類乾燥、そしてシャープの技術プラズマクラスターイオンによる除菌まで全部この1台でOKというハイパー家電なのですが相応な値段がします。。。(苦笑)
これはやりすぎにしても、小型のものでも単体で4~5,000円程度はかかるため、部屋ごと加湿するための大型のものですと本体が高くなるというデメリットがあります。
加湿器はこれら3方式が基本です。
基本をベースに、スチーム式と送風ファンを組み合わせた「スチームファン式」や、
気化式とスチーム式を組み合わせた「ハイブリッド式」等々の方式が存在します。
どの方式を採用するべき?
では、自分がどのタイプの加湿器を選べば良いのか。
ざっと羅列してみます。
当てはまるものが一番多いものを選ぶと良いでしょう。
①これらに該当する人は・・・
・デザインにこだわりたい
・卓上で使いたい
・アロマを楽しみつつ加湿したい
・とにかく費用を抑えたい
・掃除が手間にならない
→超音波式加湿器がオススメです。
特にパーソナルエリアの加湿に向いていますので、オフィスのデスクで使うにもってこいな超音波式。
掃除も退勤前にさっと洗っておけば良いでしょうし、USB端子で電源を取ることが出来る商品も多いです。
こちらは最もオーソドックスなしずくの形をした超音波式加湿器。
タンク容量も大きめなので1日中稼動させることが可能です。
吹き出し口の向きも変えられる他、LEDライトも搭載でインテリアとしても楽しむことが出来ます。
こちらは卓上利用可能なタイプ。
コードレスでバッテリー駆動するためどこにでも設置可能な強みがあります。
パーソナルエリアの加湿にはもってこいですね。
②これらに該当する方は・・・
・すばやく加湿したい
・エアコンだけでは寒い
・掃除をあまりマメにする方じゃない
・アロマ等は基本的に使わない
→スチーム式加湿器がオススメです。
筆者如月もスチーム式を利用していましたが、一番加湿能力に信頼が持てました。
実際、スチーム式を使っていたときは疾患にほとんどかからずインフルエンザとも無縁でしたのでかなり効果があると思われます。
スチーム式はタンクの水を煮沸するので基本的にアロマが使えないのですが、上記の加湿器はアロマトレーを別途備えている為アロマにも対応しています。
アロマを使いたいけど超音波式は・・・という方にイチオシです。
③これらに該当する方は・・・
・電気代を抑えたい
・スペースには困ってない
・子供がイタズラすると困るから安全を重視したい
・加湿のしすぎを抑えたい
→気化式加湿器がオススメです。
こちらもイオン除菌ユニットを搭載した加湿器です。
気化式加湿器は超音波式やスチーム式と異なり本体が大型になりがちなため、その分タイマーや節電機能などのあると便利な機能が標準搭載されているものが多いですね。
使い勝手という面でも気化式加湿器はオススメできます。
番外編:ハイブリッド式
気化式加湿器の送風を温風に変えて加湿能力を高めたものです。
気化式とスチーム式のいいとこ取りをした感じの物になります。
メリットは加湿能力が高め、電気代もスチーム式に比べれば安い、安全性が高いこと。
デメリットは温風の為にヒーターを用いるので気化式としては電気代が高いこと、手入れが煩雑なこと、本体が気化式相応に高いことです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一重に加湿器といっても種類があるのでテキトーに買ってしまうと「思ってたのと違う、、、」なんてことにもなりかねません。
加湿器選びの際にこの記事をご覧になった方の参考になれば如月は感服です(笑)
ちなみに如月がオススメするのは先ほどの4万円のやつです←殴
というのも何の根拠も無いわけじゃありません。
むしろ根拠だらけです。
だってあれ1台で除湿も加湿も乾燥も花粉対策もOKなので楽なんです。
購入当時は6万円だったのが安くなってるので買い時かもしれません。(くそう、何で今頃・・・)
空気清浄機、除湿機、加湿器が全部セットになっているからいちいち出し入れする手間もかかりません。割と真面目にオススメですよ。
加湿器を手に入れて新型ウイルスやインフルの予防にぜひお役立てを!
ということで、今回加湿器のお話。
如月竜也がお送りしました。