如月です。
今回の記事は
車やバイクの一括査定サイトの記事となります。
今の自分の車はいくらぐらいで売れるのだろう、
という特に売る意思はないけど好奇心を持ったという方は是非ご一読下さい。
痛い目を見る前に。
目次
一括査定云々ってのは？
興味の無い方でも一度は目にしたことがあるかと思います。
よくある文言としては
｢愛車の価格は今いくら？｣
｢最大～社同時査定」
みたいなことを謳っているサイトです。
あれに情報打ち込むと車やバイクの買い取り相場が出てくるって寸法。
あれ使うとどうなるのかを説明します。
鬼電が止まらなくなる
あんまり引っ張ってもしょうがないので結論から先に言います。
電話が止まらなくなります。
電話応対中だろうがなんだろうがキャッチも止まりません。
なぜか？
中古車業界がこの手のサイトの情報をメインに、
電話で顧客アプローチを取るためです。
そのために入力情報の電話番号に対して、
・10社くらいの会社から
・それぞれの入力した住所に近い店舗5～10店舗から
計50本程度の電話が鬼のように押し寄せてくるというわけです。
この電話アポイントを橋頭堡にして中古屋は
査定させてくれ⇒売ってくれ
のゴリ押しを行います。
なのでこの手のサイトに自分の連絡先を書いてしまおうものなら
あれよあれよと5～60本の鬼電が鳴り続けることになるという訳です。
すごいストレスですよ？
仕事中だろうが休暇だろうが平気で鳴り響きます。
着信拒否してもなお、別番号で掛けてきます。
店舗ごとに電話番号が違うからです。
つまり着拒しようとしたら先ほどの通り計50本かけてくる会社店舗全てを着拒することになります。
更にその店舗が別回線を1本でも持ってたら100通りの電話番号を拒否しなければならないということ。
無理じゃい！そんなん！
回避方法は？
けど相場が知りたいとかまぁ分からんでもない話です。
入力しなければ出てこないのが大多数ですから、結局諦めるか電話地獄になるかの二択。
回避方法をここで2通りご紹介します。
回避方法1
邪道ですが、
全部デタラメに虚構の名前住所、電話番号等を記入すると回避できます。
(メアドは捨てアカウントを使えば相場のメールだけは見れます)
ex.
名前:東都 京都
住所:東京都新宿区新宿9-999-99
電話番号:070-7777-7777
(メール:abcdefg@~ドメイン~)
とかこんな感じ。
まあメールは自分のアドレス(特にGmailとかすぐ替えの効くやつ)を打ち込んでもそれほど問題はありません。
電話が繋がらない時点で業者は諦めますから。
直接コンタクトが取れない以上は商談は愚か話をすることもできないので、メールが数通送られてきても今の時代スマートフォンのスワイプ1つで抹消できるので特別ストレスにはなり得ない、というわけです。
流石に車の情報をデタラメに書くと意味がないのでそこは普通に打ち込んで下さい。
こうするとアプローチ側＝企業側は連絡する為の手段を絶たれる為、電話も鳴らなければメールも来ないしDMが家に届くこともありません。
※ちなみにこれをやると実店舗側ではイタズラで処理されますが、現状何も実害は無いです。 ただし、実在する電話番号を打ち込んでしまうとその電話番号の人に迷惑がかかるので実行は自己責任です。
赤の他人に迷惑をかけるのだけはやめましょう。
当方は何が起きても責任は取りません。
回避方法2
そもそも一括査定サイトなんか使うからそういう目に遭うのであって、そんなもの使わなければ良いんですよ。
というのも、
車の状態は千差万別で、一概に何円とは言えないからです。
これは中古車屋も全く同じことを言います。
だから査定させろという口実にするんですから。
それでも拒否ると、
この車の概算は0〜50万円です
とかいうまったくもって参考にならない答えを返されます。
0～50って、振り幅が大きすぎてもう全く当てにならないですよね。
それならどうするか？
中古車サイトを見てみる
自分と同じ車が今中古市場でいくらで出回ってるのかを調べてみるのです。
グレード、距離や色、年式も同じように。
そうすると大体自分の車と似たような車が出てきます。
平均売価が50〜60万
とかだったら、
大体その半分以下が今の買取市場価格です。
半分はまず行きません。
0～50万と言われた場合だと良くて10万くらいでしょう。
車の価格には、車本体の価値と車屋の利益が含まれています。
つまり50万円なら大雑把に書くと
車本体と整備やらなんやらで25〜30万
利益が15〜20万
以上のような感じの内訳になります。
ということは、
利益を出すには車にかかる30万よりも遥かに安い価格でお客さんから買って来ないといけないわけです。それも安ければ安いほど良い。
中古車サイトを利用しておよその売却額を知る方法として
平均売価の半分以下、1/3は覚悟
というアドバイスができます。
余談：ちなみに私のアクセラは買った時は70万でしたが、
13年落ち、7万キロ走行で売却額は5万円でした。
MTだったからお情けで5万ついた程度です。ATなら0円引き取りでした。
大衆車なんてこんなもんです。
「10年、10万キロ」
どちらか超えてるだけでも0円の可能性があるということは知っておいて損はないと思います。
※絶版スポーツカーや極端に状態が良いもの、あとはトヨタのハイエースとか一部の人気車は例外です。
ガレージ保管でサビ１つなく、走行距離1000kmとか。
逆に過走行だとしても人気の高いクルマや稀少車種であればそこそこの値が付きます。
人気絶版車なんかは新車と変わらない値段、それどころか新車を上回る値段がついて取引されることも。
脱線：人気車種の例「RX-7」
おもっくそ脱線するので本線はこちらからどうぞ。
私の保有するマツダRX-7(FD3S)も私が高校の頃から値上がりし続け、2019年から2020年にかけても中古相場は更に上がる一方です。
極端に状態の良いものですと600万円を超えていたりします。
※新車で350万～のクルマですよ。。。
下記はカーセンサーで2000年～で走行キロ5万以下を条件に入れたリンクです。
以下、この章の画像は全てカーセンサーより引用です。
登録台数が20台しか出てこないんですけど。
せっかくなので一部ご紹介します。
RX-7は今じゃこんなに高いのだと。
エントリーナンバー①
1オーナー(新車購入後その人しか保有歴が無い)の3.1万km
色も人気のイノセントブルーマイカ。
グレードは280馬力モデルのタイプRバサースト。
498万円からのご提供です。
500万じゃん。
ふつーに買えないんですけど。
エントリーナンバー②
こちらも人気のイノセントブルーマイカ。
ですが。グレードがなんと最終型スピリットRのタイプB(4人乗りモデル)。
RX-7の集大成がスピリットRシリーズです。
特別仕様の限定車、1500台しかこの世に存在しないが故に希少価値は抜群という訳です。
年式はもちろん最終型限定車なので2002年。RX-7ラストイヤーです。
そしてこれまた人気のBBSホイールを履いています。
距離は3万kmでお値段は565万円からのご提供。
こんなの誰が買うんだよ。。。
誰も買えやしねえよこんなの・・・
エントリーナンバー③
グレードはタイプRバサーストR。
2001年8月に500台限定で販売された、オーストラリアで行われたバサースト12時間レースに参戦したRX-7が1992年～94年の間3年連続優勝を記念したモデルがこれ。
インパネ等がカーボン調をあしらわれているなどの特徴がある他、車高調もついているらしい･･･。
走行距離は1.8万kmと極低走行。サンバーストイエローもこれまた人気色。
なんでスポーツカーって原色が似合うんでしょうね？素体の良さでしょうか。
新車販売当時は339万円だったのがなんとこれは650万円でのご提供。
新車の2倍じゃん。
どうなってんの市場。
エントリーナンバー④
最後に出てきたのはタイプRZ。
色はこのグレードのみに使われているスノーホワイトパールマイカ。
限定175台。もはや街で見かけたら奇跡と言える1台。
公式が「走りを極めた」という程の豪華装備をあしらって販売されたRZは、
・レカロ社製赤色専用フルバケットシートの２シーター仕様
・ビルシュタイン社製専用サスペンション
・ＢＢＳ社製専用アルミホイール
・ナルディ社製専用赤色ステッチ入りステアリングホイール
・専用赤色ステッチ入り本革シフトノブ＆シフトブーツ＆パーキングレバーブーツ
等々を装備。車重も1230kgと更なる軽量化が施されている。
新車当時は399万円とこれまた高いプライスが付けられていたが、今となっては存在自体が奇跡の2000年発売のタイプRZは車体だけで780万円。
乗り出し価格は800万円からご提供です。
800万あったらメルセデスEクラスセダン買うわ。
脱線しすぎてしまいましたが言いたいこと
最後の文言。これにつきますよね。
「こんなん買うならこっち買うよ」と。
同じ値段なら誰もこんな実用性皆無のクルマ買わないんですよ。
欲しい若者には高すぎて手が出せない。
買える中年層はこんなクルマ乗り心地や積載、乗降難等の問題で買わないんです。
いくら限定RZとはいえFDはFD。上記↑の問題は解消できません。
メルセデスEクラスセダンが新車で買える値段ですからね。
余程コアな層じゃないと買いませんよ。
ちなみにRX-7 FD3Sに関してはこちらの記事で詳しくレビューさせていただいています。
お暇があればご覧ください。
注意点
さて本題に戻ります。
一括査定サイト。
あれ一度でも登録すると、例え相手(企業)が
「データ消します」
と言っても消えてないんですよ。
忘れた頃にまた電話してきます。
なんなら本当に売約済みで必要ない顧客データがあっても、データを消すことはない。
＝馬鹿正直に名前住所電話番号を書くと永遠に残ります。
気をつけてくださいね。
ちなみに･･･
もちろん本気で売りたいって人は使って良いと思いますが、
その時は必ず
｢見ている市場は一緒なので他社様に見せても同じ金額しか言いませんから、今回はうちだけに見せてもらえませんか｣
と言われます。
俗にいう他社切りというやつなんですが、確かに殆ど金額は変わりません。
しかし1円でも高く、ということなら敢えて訪問見積もりの日時をブッキングさせてその場でオークションみたいにしちゃっても良いかと思いますw
→企業側からしたら最悪な方法。一対一で企業側のペースを作れなくなるからです。
この他社切りをされても、別に知らん顔して同じような企業を2〜3社呼びつけると良いと思います。
ダメなところはそそくさと去っていくし、本当に欲しければ残ります。
企業側は
「この車には〜円までしか出しちゃダメ」
という設定があり、それを超えると基本的には諦めるので同じ日に同じ条件で査定させて一番高いところに売る。
これが一番賢いです。
企業側視点だと、
となるわけで、あまりにもトンデモな値段で買ってしまうと営業マンの成績にビリビリくる、という裏事情があります。
酷いと、
｢こんなボロ車になんでこんな金払ってんの？そんなのロボットでもできるだろ、お前必要ないわ｣
とか言われます。
パワハラどころか人権否定。
即労基案件ですね。
あと中古屋は特に｢時間｣を武器に迫ってきます。1週間後でも相場が変わるとかなんとか言って。
だからこそ、その場でブッキングさせて一番高いところに売る。
同じ条件で査定してんのになんで価格違うの？と企業側の痛いところを指摘することができ、法外に安い価格で買い取られるのを防ぐことができますよ。
売るなら、の話ですが。
まちがいなく言えるのは、
単独一社だけに査定させて売るのはアウト
ということです。
その企業の独壇場になってしまいます。
必ずセカンドオピニオンを求めましょう。しかもその日のうちに。
1日でも遅れれば｢昨日の今日で相場が動くんですよ｣と言って1万円でも安く買い取ろうとしますので要注意です。
まとめ
一括査定サイトの注意点、及び利用する場合の注意点の2つを挙げさせていただきました。
ちなみに売却云々は別にすれば、
「一括～～サイト」
てのは全てほぼほぼ同じようなシステムで構築されています。
ですから迂闊に電話番号等を入力をすると延々と電話が鳴り響きますから注意して下さいね。
以上如月でした。
それではまた。
