※本記事ではRX-7のことを型式名である「FD3S」(FD)と呼称することが多々ありますのでご承知置きください。
みなさまこんにちは如月竜也です。
今回は表題の通り、
ついに購入を果たしたRX-7のレビューをしたいと思います。
思えばこのクルマ。
ネットでFD3Sとか調べても、ほとんどエクステリアとかカスタムカーとかそんなんばっか。しかも大概が維持費の話題で終わってしまい、肝心な
実際持つとどうなのこのクルマ?
ってのが不透明だと思いません?
私だけ?(笑)
ということなので、
この私が身をもってこの車のレビューを行いたいと思います・・・!!
※せっかくなのでサブカー(通勤車)であるフィット(GP1)とも所々比較してみたいと思います。比較対象が違いすぎる??良いじゃん一般大衆車と比較すんのも一興ってことで(殴
ビビリ病弱ドライバー
VS
世界に誇るロータリーロケットRX-7
今ここに開幕・・・!(嘘)
※余談:隣に写ってるカッコイイ赤いバイクは僕の元から旅立ちました。詳しくは先回記事参照。
もくじ
♦乗ってみて
さてこのFD3S。
見た目は言わずもがな、日本が誇る純然たるスポーツカーです。
スペシャリティではありません。
完全なスポーツであります。
♢スペシャリティカー
スペシャルティカー (Specialty car) とは、自動車の一カテゴリの呼称。スペシャリティカー、スポーティーカー、デートカーともいう。多くの場合が実用型大衆車のプラットフォームとコンポーネンツを基に、スポーツカーにも通じるスタイリッシュなクーペ、もしくはハードトップボディを架装している。 比較的低廉な価格で、スポーツカーやグランツーリスモのムード(雰囲気)が味わえるのが特徴で、1970年代初頭から1990年代初頭にかけてデートのための車として多くの若者たちの人気を集めた。
wikipedia より
♢スポーツカー
スポーツカー(sports car)とは自動車のカテゴリのひとつであり、実用として移動手段や物を輸送することよりも「スポーツドライビングを楽しむ」ことに重点を置いて設計・開発された自動車のことであり、純粋にドライビングを楽しむためにガレージから出す車のことである。
wikipedia より
スペシャリティがドライブや軽い実用面を兼ねているのに対し、スポーツはスポーツドライブに重点を置いている。
つまり快適性やら居住性など二の次という訳です。
ということはRX-7というクルマは完全なるピュアスポーツ。
以前乗ったことのあるS15シルビアなどといくら年式は近いからとはいえスペシャリティとスポーツには確固たる差があるはず。
同系統などという甘っちょろい考えでいると痛い目を見るのでは!?
しかも普通のレシプロエンジンじゃないならどうなってしまうんだ!?
その疑念を実際にオーナーになることで晴らすことが出来ると思います。
1.車高(+乗降)
まず気になるのはそのあまりの背の低さ!
屋根まで123cmしかありません。
123ですよ?
「小学校低学年の頃の身長」かよと。
これに乗り込むには思い切り身を、足を屈めるしかありません。
じゃないと頭ぶつけますからね。
これが良いんですけど物理的に乗れない人がいますよ。
たとえば、
・超背(座高)が高い人:頭が当たります。
・体が痛くて足屈めるのきつい人:そもそも乗り込めません。
・腰痛持ちな人:私もですが長時間乗ってると腰が痛くなります。
・妊婦さん:くの字体勢になるので良くないと思います。
・身体が大きい人:狭いので窮屈。場合によっては運転できません。
てな感じでこの辺はどのスポーツカーもそうだと思うんですが特にFDは顕著かなあと。
またクーペ故にドアが大きいので、4ドアに比べて同じ感覚でドアを開けても開口部が小さくなります。
なのでドアを大きく開けないといけないため乗り込む際、降りる際もこれが如実に影響してきますね。
「場合によっては物理的にドアが開かないことがある」点も注意です。
例としては、
「隣に障害物があって開くことのできる隙間だけでは乗り降りが非常に困難(というか無理)」
「そもそも立中の支柱等に、4ドアなら当たらないところ2ドアだとドアが大きいせいでドアがジャストに当たってしまい乗り降り不可能」
などの点が挙げられます。
他、ある程度身体が柔らかくないと私のようにダサい姿勢で乗り降りする羽目になります笑
2.座面
さてこのFDですが、なんとシートが座面と背もたれが鋭角になっています。
天井がべらぼうに低いので少しでも座面を下げるためと思われますが、これはすごいです。
どういうことか?
言っている意味がわからないという方は下記画像をご覧ください。
普通の椅子が地面に対してほとんど水平くらいなのに、
この車は地面に対して30度くらいの傾斜ですかね?w
どうですかこれ(笑)
助手席も当然ながら同じ仕様です(笑)
今の時代、座面がこんなんなってる車のシートなんか見たことないという方も少なくないのではないでしょうか。
私も初見はビビりましたが慣れるとフラットなシートは収まり悪くて座れなくなります笑。
特にサブカーのフィットでFDと同じような曲がり方をしようものなら横Gですぐケツがズレてしまいます。ホールド感ないからそわそわするわけですよ。
純正シートですらこんなですからいかにスペシャリティと違うかがここではっきりしてきたというかなんと言うか笑
ただ、、、
この鋭角シートのせいで長時間乗っていると腰痛が発生します。
ホールド感が高いせいで身をよじることもできないので疲労が蓄積されやすいのは欠点と言えるかもしれません。足も固いですしね。
こりゃ確かに歳食ったらこのクルマは相当にスパルタンです。
その点フィットはとても優秀だなあと(笑)。
運転席も助手席もめちゃめちゃタイトでいい言い方すればコンパクト。
どこでも手の届く範囲でとても収まりが良い。
ただこれは悪い言い方すれば兎にも角にも狭すぎることを意味します。
3.室内は狭い
このクルマ、グローブボックスにまともにCDケースすら入らないんですw
ご覧ください。こんな感じです。
私の手だけで既にキャパオーバー気味。
高さも奥行きも幅もありません。
車検証入れもトランク行きになりましたw
助手席にこんな余裕ない車初めて見ましたよ。
自分の車だけど。
♦運転しやすさ
ずばり、普通に運転自体はしやすいです。もっとピーキーでわがままでガシャガシャなのかと思ってたらこれは意外な結果となりました。
1.足
足は硬いですけど全然許容範囲。
尻が痛くなるなんてことはないです。
逆にスタビリティの高さから安心して運転できます。
ただ前途の通り長時間運転するとこの足の固さがダイレクトに腰に来ます。。。
首都高の継ぎ目なんかでもガッツリ継ぎ目を拾います。
反面、段差舗装の波状路は足が固すぎて逆に乗りやすいかも。
フィットで波状路を走ると段差を全部拾ってしまい船にでも乗ってんのかというくらい揺れるのでかなりキツイですが、FDはこの段差は殆ど拾いません。
結局は履いてるタイヤやサスの設定の問題でしょうけどスポーツカー、FDはこういう感じというのを伝えたかったので。
↑こんなやつ。
<画像元:段差舗装 - Wikipedia>
2.視界
普通にボンネットの先まで見えるくらいに視界良好。
ピラーも殆ど邪魔になりません。
(あとFD3Sはリトラクタブルライト装備ですから、これを上げると擬似的に左方感覚を掴みやすくなるかも・・・!?(笑))
これに関してはむしろ下手なコンパクトカーのほうがダッシュボードが坂みたいになってたりとか、ピラーぶっとくて死角多いとかで全然前見えないです。
かくいうフィットのAピラーも例に漏れず太すぎて右コーナーで人は愚か対向車すら見えなくなるので、FDに乗ってる時は安心感さえ覚えます。
ミラーも許容範囲な大きさどころかちゃんと円形だし、2ドアクーペでBピラーが存在しないので、大窓で側方視界も意外に良いですよ。
スポーツカーって本当にこんなとっつきやすくて良いのか・・・?
とすら思います。
3.反面・・・
①背が低すぎる代価
■背が著しく低いので道路ではまず外壁に阻まれて景色なんて絶対見えません。
運転に集中しろってことですね。その為のスポーツカーです。。。
②ロングノーズショートデッキの代価
■街路樹というか植え込みが危険。側道から出るときとかロングノーズなのもあって物理的に左右が見えません。
ここは難点。同じ理由で都心部行くと歩行者の波で何も見えなくなります。
③車高や最低地上高が低い代価
■無意識だとありとあらゆる場所を擦ります。
幹線道路から沿線のお店に入ろうとしたら意外なところでフロントから嫌な音が聞こえてくることがあります。。
極端に狭い住宅街とか、立体駐車場で出てくる急坂もダメです。
フロントを確実に擦ります。腹打ちしないだけマシなのか・・・?
段差に対しては段切りが必須ですが、私はほぼできずリップのありとあらゆるところ擦ってます・・・。
■目線がめちゃくちゃ低いので普通のセダンですら大きく見え、ミニバンなんか隣に来ようものなら別の何かに見えるほど。
この車はミニバンの窓の高さが屋根です。
信じられない光景ですがこれが現実だったりします。
ミニバンの左真横にいたらミニバンの運転手からは確実にFDが死角に入り見えません。
左車線変更でぶつけられたらかないません。
ミニバンでこれですから、トラックとか大型車になんか絶対接近しちゃダメです。
確実に見落とされます。
(特に黒色の背が低いクルマは夜間がものすごく危険)
こちら側の対策としては常にミラーに写る位置取りで走ることが重要です。
フィットではまず苦労しない点。
④スポーツカー故に・・・
■スピード感が凄い。個人差があるが、40キロで走ってても満足できるくらいにはスピード感がある。なぜか、地面が近いからだああああ
→逆にちょいと踏むと一瞬で80キロとか100キロとか出ます。
なのに安定感高すぎて法外な速度に気づきません。
危ないのでスピードメーターはしっかり見ましょう。
まあどの速度域でも楽しめる、ということは言えるのかなあと。
⑤13B-REW ロータリーエンジン故に・・・
■低速トルクがとにかく無いので、平地ではそんなに気にならなくてもこれが登り渋滞だと一気に地獄になります。
如月は納車当日、C2西新宿JCTの上り坂渋滞にて途中左脚を攣り、事実上走行不能になった挙句10回以上エンストしました。(左足が攣ってクラッチペダルの加減が出来なかったため)
無駄にバカでかい拳1つ余裕で入る砲弾マフラーに変えられているのも低速スカスカになる一因でありますがこれは酷いw。納車当日はホント死ぬかと思った。
買った時からマフラーが社外品なんですが、
デカすぎだろ(笑)
抜け過ぎで低速トルクが出ない他、
低回転域の音はかなり下品です・・・笑
♦取り回し
①低速の動きは軽快ではない
軽快かと思いきやこれは慣れもありますが割りと鈍重です。
タイヤがぶっといんでもっさり動く感じ。低速トルクが無いのもこれに拍車。
走り出せば軽快だけど細かい動きとなると話は変わります。
特に側方視界は良いですが後方視界は決して良くないので後退事故には気をつけましょう。クーペなのでリアガラスよりもボディには奥があります。
あと後退時はエンストにも気を払わないと私みたいに後退時段差超えるときにエンスト連発、とかなります(笑)
②3ナンバー故の車幅に注意
このクルマ、ありえないレベルで車体が張り出してて内装と外装は一番広いとこで20cmくらい差があります。
ドアなんて手のひらじゃ収まらないくらい分厚い。
中身たぶん空洞だけど。
じゃん。見てくださいこれ。指の先が内装です。
一番張り出してる部分は手首超えます。
こんだけ車体が張り出しているので、狭い道等での幅寄せには注意が必要です。
内装がキャビンも狭くてコンパクト故に忘れがちですが、FD3Sは車幅が176cmもあります。画像の通り見た目との内外ギャップが凄まじいので特に狭路では要注意です。
参考ながら、車内からミラーを見るとこんな感じ。
自車がこんなに見えるってことはそれだけ車体が張り出してる訳ですよ・・・(笑)
③高いクルマだけど高級感はない
ドアの閉まる音がとてつもなく安っぽいです。
ぼふ、なんて高級セダンみたいな音は夢のまた夢。
ベァン!!
って鉄板叩いたような音がします。
(鉄板は言い過ぎにしてもボンネットと同じ類の音がする)
同僚に聞かせたら目を丸くして
「は??wwwなにこれwww」
ってニタニタ笑いながら言ってました。
中身空洞の車体ででかい2枚ドアだから音響くんでしょうね。。。
まあ空洞じゃなかったら要らないバラストだし、このスタイリングはここから来ていると思えば何とも思わん。
ぶつけたら最悪だけどな!!!
※曲線しかないようなクルマなので、万一ぶつけたらとんでもない板金代になります
♦フィーリング
①エンジン振動
縦振動のないロータリーエンジンは車内で物がほぼ揺れません。そりゃローターが回転運動してエネルギーを生み出しているのだから縦に揺れるわけがない。
どんなクルマもわずかに縦振動があるもんですがこの車はそれを感じた試しが事実上ないです。エアコンルーバーにスマホフォルダーつけてますがその携帯が揺れないんですね。ロータリーの地味な凄さを1つ発見しました。
ただ、エンジンマウントが腐ってくると振動が出るようになりますが・・・泣
②アクセルレスポンス
思ってた以上にはアクセル踏み込んでも瞬間的な吹け上がりは良くないです。
この辺は電スロとワイヤー違いでしょうか?
あるいは低速トルクの無さからくるものなのか・・・。
個人的には後者だと思っています(笑)
ブリッピングしてもいきなりグアッと回転上がるかといわれると否。
むしろワンテンポ遅れる感じすらあります。
弟のレガシィは一瞬で4000rpmまで行くんで不調なのか?と思ったりします・・・。
そのためシフトダウンもビミョーーーーにワンテンポ遅れます。
町乗りでそんなことやってっから燃費悪いんだろと笑
ただし吹け上がり自体はノンストレスで、
フワーッと一気にレッドまで回る回る。
モーターのような、という比喩は本当ですよ。
そして4500回転を越えセカンダリータービンが過給し始めたときの鬼のような加速とその官能的な音。
ロータリーの真骨頂はまさにここにあり、です。
③スポーティなペダル配置
ペダル位置ですが、クラッチ含めて全体的に右に寄ってます。
ブレーキペダルはステアリングよりも右配置です。
アクセルペダルとの間に足が入らないかも。
アクセルペダルはドアギリギリまで右配置。
参考画像
斜めに配されたペダルレバー。
ステアリングど真ん中直下にクラッチペダルが来るのが分かるでしょうか。
「ペダル同士近いからこれはヒールトゥやり易いのか?!」
と思いきや、、、
アクセルペダルはアクセラちゃん同様高さが低いので、
物理補正するか自己補正するかしないとヒールトゥは難しいです。
如月は 親指側と小指側で踏む「トゥ&トゥ」で対応しています。
純正ペダルに「RX-7」って書いてあって形も気に入ってるからなんか社外の後付ペダルつけたくないんですよね・・・。
♦燃費
お世辞でも良いとはいえません。
車柄どうしても回したくなるじゃないですか。
そりゃ回さないで2000くらいでおとなしくしてりゃ
6~7km/L超えるでしょうけど、
エコランしたいならこんな車乗るなって話。
ちなみにこの夏、
エアコン効かせて渋滞ハマったら3km/L頂きました。
ありがとうございます泣
首都高走ったときは8km/Lくらい、
ふつーに乗ってて5.9km/L~くらいです。
S15が8~9km/Lくらい、
WRX(GVB)が7km/L~くらい、
ということだったんでまあ良くはないですね。
13Bはレシプロ排気量換算で2.6Lクラスらしいので、
R32GT-Rとかと比較するといいんじゃないでしょうか。
私は普段はあまり乗らずにサブカーのフィットをメインに、他アドレスV125Sや電車で移動することで消耗代を浮かせてます。
年代的にもあんまガンガン走らせると色々壊れるので・・・
FD乗るならセカンドカーは必須かもしれない。
オンリーで乗ってたら確実にやばい金額が消し飛びます。
♦維持費
走行距離にかなり依存するため、一概には言えません。
走るほどガソリン、オイル等を極端に消費します。
自動車税は本来ならば13Bは654ccの直列2ローターなので、
654×2=1,308cc。
つまり1.5L以下なのですがロータリーエンジンには謎の1.5倍の積算をされてしまい、
1,308×1.5=1,962cc相当という扱いに。
FDは1.5L以上2L以下の区分となります。
これがユーノスコスモの3ローター20Bなら
654×3=1,962×1.5=2,943cc、
2.5L以上3L以下区分になります。
さて、2L以下の税金は¥39,500。
これに初度から13年経過したクルマに1.15倍追徴するという日本の謎の悪しき風習により、¥45,400- を毎年徴収されます。
まぁ普通車であれば特別高い金額ではありません。
車検時にかかる重量税は
1,240kg+13年経過で¥34,200-。
13年未満だと¥24,600なのに酷くね??
13年経過しても特別車重は変わらねえよ。
更に更に、18年経過でも増税。
FDは2020年現在、最終型ですら2002年製。
つまり既にこの第二の課税対象になっています。
ということで基本的には37,800円ということに。
酷いなあ・・・
古いクルマには多額の税金をかける悪しき風習、どうにかしてよ。
(まあ長いこと1台に乗り続けられると今度はメーカーが困るから、ってのがあるんでしょうけどね)
他国では乗り換えこそが一番環境に悪いとして、
長いこと同じ車に乗り続けるとむしろ減税されたり、ヒストリックナンバーが交付されたり、メーカーから感謝状が来たりするらしいんですけど日本はそんなのどこ吹く風。
あろうことか走行税まで導入しようとしていますね。
自動車保有者をどれだけ苦しめれば気が済むんですかね??
(#^ω^)
♦ガソリン
燃費は上記の通りかなり悪いので、
ファーストカーで使うと300km程度でガス補填、
76Lタンク、ハイオク指定です。
1度の給油で空から満タンにすれば余裕で1万円を超えます。
この1万円をなんとも思わないか、
痛いと思うかでFDを所有できるかの価値観が問われますね。
私はもうどうでもいいや状態ですw
必要ならば構わず給油するスタンス。
ちなみに、
あまりにも燃費に幅があるため給油ランプを点灯させたことはありません。。。
というのも残り10Lで点灯したとしても万一3km/Lをマークしたら30kmしか走れないことになります。
なのでどんなに減っても3/4くらいで給油してしまいます。
それでも8〜9000円。
やってくれるぜ。。。
♦オイル
ロータリー+ターボなので、
オイル交換のスパンがタダでさえ短いターボ車なのに更に短く、
なんと3000km走行or3~4ヶ月での交換を推奨されています。
バイクかよ。
もちろんロータリー専用オイルを使います。
使わない場合は鉱物油を使うといいようです。合成油は合わないとか。
如月も推奨通り3000km以下(先に期間が来る)で交換しております・・・。
ええそりゃもう・・・。
あと交換サイクルが短い
=フィルターも2回に1回なので頻度が増えます。
絶対回数が増えるので維持費が嵩みます。
あとあと、ロータリーは潤滑時にオイルも燃えるので、
特に走る人は定期的にオイル量はチェックしたほうがいいです。
2ストバイクだよ最早。
愛用しているのはロータリー乗りなら知らない人はいないであろう、
RE雨宮ことアマさんのとこの「RE Super G」です。
♦プラグ
普通車ならまず交換しないプラグも、
ロータリーは燃焼室形式が独特なせいもあり交換時期がかなり早い。
乗り方次第ですが街乗りメインならば1万キロで交換を覚悟したほうが良いと。
費用は5000円〜ほど。1年点検でチェックすると良いとのことです。
ロータリーのプラグはかなり被りやすいらしく、
街乗りはともかくチョイ乗りはご法度とされています。
プラグにバシャバシャ燃料かけに行くようなもんですからね・・・。
自分の運転スタイルに合ったプラグを選ぶのも大事だそうです。
ちなみに私は迷信とも言われている5000キロ交換を実施する予定・・・。
街乗りメインなんで・・・。
てかサーキット走行しないんで・・・はい。
♦タイヤ
グレードにもよりますがRS等は
フロント235/50R17
リア255/45ZR17
を履いています。
なぜか私のFDはRBなのに上記の通りRSと同じ仕様になってました。
235も255も決して安いタイヤではありませんね。
これもタイヤのメーカーや走行キロ次第ですがまあ、
4本で工賃込み15万円程でしょうか・・・。
235・・・1本約3万×2=6万
255・・・1本約4万×2=8万、計14万+α
良いタイヤ使えば消耗も更に早くなることに・・・w
♦ゴムホース、ブッシュ、ピロ等
何せ最終型でも2002年式。
既に17年もの時を経ているFDは各所痛み始めています。
仕方のないことですがこれがまた数の多いこと多いこと・・・。
エンジンルームはレシプロエンジンよりもより熱に晒される環境にあるので、
冷却水の経路を始めとしてゴムパーツ類は随時チェックしていくと良いと思います。
FDのトラブルで水漏れはよく聞きますからね・・・。
そして足回りのブッシュ類。
〜ブーツ、~ブッシュと名のつくものも経年劣化しています。
これらも見れるならば定期的にチェックしたいところ。
先代のアクセラちゃんですら、タイロッドエンドブーツが破れてオイル漏れしてましたのでより古いFDは入念にチェックしております・・・。
♦保険料
残念ながら事故の多い類のクルマですので安くないです・・・。
21歳以上本人限定でもそこそこ取られております。
車両保険付帯して月¥13,000-くらいです。
バイクの保険が安すぎるなぁと思うくらいには高めかと。
2020/3追記
車両保険抜きにして本人限定にしたら今回の更改で6,000円になりました。
免責20万円に加えてやられ事故ONLY、となると相当限定されるうえに保証額が70万円。安すぎるということで車両保険は解約しました。
保険の見直しも重要ですね。。。
その他の維持費
賃貸の方は駐車場代がかかります。
家賃上乗せですね。
あと野ざらしだと更に痛みが進行するので、
ボディカバー買いました。
普通の車なら買わないよ。(笑)
とまぁただでさえ金のかかる車なのに、
経年劣化という懸念材料が増えるため、
維持費はかなり高くつきます。
安くはありません。
特にメインカーとして使う場合はこれが如実に現れる、、、
と思われますので相当な覚悟が必要ですね。
ちなみに昔見たサイトだと、
毎日通勤で使うならばFDメインカー1台よりもセカンドカーとしてコンパクトカー(そのサイトではフィット)を所持したほうがトータル安くなる
という説明がされてて戦慄しました(棒読み)
実際のところGP1の凄まじい低燃費と実用性の高さに圧倒されているところです。
入れない段差の店なんか無いしザ・コンパクトカーの暴力で狭路もすいすい走れるし。
なによりガソリンが安すぎる。
低燃費の車に乗ってFDの凄まじさを改めて実感しました。
♦内装等
FD3Sですが、スポーツカーなのは分かりましたが
いくらなんでもやりすぎだろ
ってレベルでマジで何も入りません。
一応四輪車なのでバイクからしたら入りますけど、
そういうことじゃなく。
■ドリンクホルダーありません
■ドアポケットありません
■センターコンソールに申し訳程度の1DIN物入れ(HDDナビ入れたら消えるw)
■ドアに申し訳程度の深さがありすぎて逆に使いにくい意味のわからない物入れ
↑運転席側にしかないのも意味不明(笑)
■肘置きの位置に来る場所にパカっと開く小物入れ。
小さすぎてもう何入れたら良いのか分からない。小銭?
■ドアレバーが特殊なので内側から開けられない人が出る
↑これがドアレバー。
普通の車だとドアポケットに相当するところにレバーと鍵がついてます。
■シートベルトが後ろすぎてシートに噛ませておかないと手が届かない
つまりこういうこと。
この辺はクーペ共通でしょうか??
■リアシートはスイカ置き場。
異論は認め・・・ない。
人が乗れる空間じゃない。
助手席側であれば辛うじて、全開にシートを前に出せば前後に二人ぎゅうぎゅうで乗れますが、、、子供でもない限り無理です。乗れたとしてもまさしくワンマイル。1.6kmすら乗りたくありませんね。
余談ですが、「名探偵コナン」に登場する安室透の愛車もこのFDですが、なんと毛利のおっちゃんが安室の後ろ=運転席側の後ろに乗ってるシーンがあるんです。。。
小五郎の身体どうなってんだ????笑
■トランクは広さはそこそこあるけど高さは全くない。
一番高いとこで15cm+αくらいなのでまともなダンボール1つ入らない。
ファストバッククーペの荷室一体形状ゆえ、後ろに行くほどリアガラスの高さがなくなってくるので殆ど何も入らないトランクです。工具箱程度ならいけますが大きめのスーツケースは不可。
シルビアや86/BRZはちゃんとトランクとして機能しているのでゴルフバッグが入りますがここが大きく異なりますね。
■↑のくせして、時代柄テンパータイヤ置いてあって邪魔。
かと言ってどかしても鉄板にガラガラ入れた物が当たるので使い道に困る。
■クーラーは車内狭いのもあるので寒いくらい効く。
が、コンプレッサーの稼動時間等の設定も手伝って燃費がものすごく悪化します。
※あと、アイドリング状態だともりもり水温上がってエンジン熱で全く効かなくなるので注意。走らないとエアコンは効かなくなります。
どっか立ち寄ってエンジン切って、再始動直後にクーラー効かない錯覚に陥りやすいですが走れば効き出しますので故障ではありません。
勿論オートエアコンなんてありませんよ笑。
ダイヤルでマニュアル調節ですわ。
エアコンあるだけ快適!
この設定だと寒いくらい効きます。
■メーターがめちゃくちゃカッコいい。
が、洗練されすぎてて追加メーターとかどこ置けばいいの?状態になる。
FD6型はホワイトメーターを採用。
そのため昼と夜で同じ物の筈なのに全く別のメーターのようになります。
こんな感じに洗練されているのでメーター周りには追加メーターが付けにくい・・・。
ゴリラナビの置いてある付近のダッシュボードに追加することになりそうです。
・水温
・油温
・電圧
・ブースト
・油圧
・・・・・・あれ。とっくにキャパオーバーなんですけど・・・・。
■トンネル連続区間とかだと、ライトオンオフのたびにリトラがいちいち上がり下がりしてだるいのでライト固定ボタンを押すのを推奨。
※モーターが壊れると片側2万するらしい。
■FDはライトは稼働しますが、、、
→ドアミラーは稼働しません。
電格ミラー?なにそれ?状態です。
この時代に。
軽く衝撃が走りましたよ・・・。
なので機械式とかに突っ込む時は手動で折りたたまないといけません。
■ドアノブが壊れやすい
ピラーインの形状をしたドアノブですが、
経年劣化が過ぎると引いた時割れるそうです。
怖すぎんだろ。
しかも最近かみ合わせが悪いのか動かないことが多々あり、いよいよ現実味を増していた先日。ついに動かなくなってしまいました。
ただこれに関しては何とか修繕できました。
ムキになって引っ張りすぎて割らないように注意が必要です。
あとは助手席側の鍵穴のフタ?が壊れました。
浸水するんで雨の日は乗れません。
■リトラカバーが割れやすい
納車された時点で左のリトラが浮いていたんですが、中で割れていました。
とても弱く、FDの持病らしいです。
グルーガン等で補強しても壊れる時は壊れるので、大人しく交換が必要です。
1つ1.5万〜します。両側交換で3万。
あとこれ、ビス穴が穴じゃなくてコの字型に1辺開いていて、
ここで高さを合わせてボンネットとのチリを合わせます。
↑こんな感じ。
いちいちボンネット閉めてはズレを見て、
また開けて微調整して閉めて、、、、
の繰り返しです。
二度とやりたくない。
ちなみに割れたタイミングが悪いと、
高速道路とか走ってる時に吹っ飛ぶらしいです。
やめてくれ。
本当にそれだけは。
飛来物になって後続車等の他車に当たって損害賠償とか堪ったもんじゃない。
■トランクダンパーがヘタリやすい
FDは先述のとおりトランクと荷室がスルー状態のファストバック形状のクーペです。
重たいリアガラス、エアロのリアスポイラー付きの鉄板を(アルミとはいえ)そのまま持ち上げるわけですから、私のFDはすでにトランクダンパーはダメになっていました。
なので100均の突っ張り棒を車載していたので、
見た目はダサいわ、突っ張り棒が段差のたびにガラガラ言うわで大変でした泣
トランクは がばっ、と全部上がります。
この間交換しましたが、今度は逆に途中で止まらず上図のように全開になるように・・・。
1か0しかねーのかよw
とセルフツッコミしてました。
※下手なとこでトランク開けるといきなり勝手に全開になって車高を遥かに超えた高さまで上がります。
上に当たるものがあればまず最初にリアスポイラーがぶち当たりますので、
開ける時は要注意です。
車内からは開けない方がいいかもしれない。
中々にスパルタンんんんん
あくまでシルビアはデートカー(スペシャリティ)で、
セブンがスポーツカーな区分けの意味が分かった気がするよ。
♦エクステリア
刺さる人にはささってこうして20年弱想い続けることになるエクステリアですが、
その実好みは分かれると思います。
FDは丸いボディなので、角ばったほう(特に先代FC3S)が好きとか。
あとはロータリー自体が嫌いという人が居ますから、
そうなるとFDもロータリーなので嫌いということになります。
それ主にウチの親父なんですけどね。
何が嫌いなのかは具体的に言及してなかったんで今度聞いてみます・・・。
ちなみに親父は元180SX、R32GTS-t乗りと、日産党みたいなとこがあります。
でも、見てくださいよ。
片や最新のスポーツカーZN6
もう片方は基本設計は1991年の、
30年前のクルマですよ?
30年の隔たりを私は感じられません。
それだけこの車のエクステリアは洗練されています。
美しいしかっこいい。
テレグラフに載るだけのことはある。
少なくとも私はこの車が古く廃れた車だなんて1ミリも思いません。
♦走り
ビビりドライバーが転がしてるので真価は発揮できていませんが、
一応参考までに。
■その実、2速でアクセルペダルを床までベタ踏みすると、、、
セカンダリータービンが稼働した時点から
「フロントが浮いているのではないか?」
という錯覚に陥るクラスの猛烈な加速を見せてくれます。
踏んでる本人すら軽くビビるので、同乗者なんてもっと怖いと思う。
タイプRBは265PSしかない??
265PS舐めてたら死ぬなと思いました。
これでも直線はRX-7は遅いとか言われるらしい。。。怖。
■コーナーリングはすごい安定感
良くも悪くも重ためのステアリング、
くいっと切るとまるで平行移動でもするかのようなリニアな動きを見せます。
高速域でのコーナーでも行けるはずがないようなシーンでも曲がれてしまいます。
一番実感しやすいのは高速道路ICのちょい長めのループとか。
は?
ってくらいの速度でも曲がります。
訳がわからない。
コーナーリングマシンの名は伊達じゃないです・・・。
スポーツカーの真価である、
曲がる、走る、止まる。
FD3Sは特に曲がりや止まりを突き詰めてると個人的には思います。
私がスポーツカーなど走りに特化した車が好きなのは、
いざという時の運動性が桁違い
=安全性が高い乗り物である、という意識からかもしれません。
実際、路地から飛び出てきた自転車相手に急ブレーキでガッツリ止まったり、
またあるいはこれも路地から不確認で飛び出てきた四輪相手にとっさに右に避けた際のあまりにリニアな動き。
普通の車だったら両方とも事故ってたかもしれません。
(てか今思うと地味に危険な目に遭ってる・・・)
運動性能は20年経ようとも、
少なくとも日常程度では衰えは全く感じられないです。
サーキットとか持ち出せばどうかは分かりませんが。。。
♦その他余談
スポーツカー全般なのか、
ロータリーだからなのか知りませんが、
エンジン熱が勝手に車内にも伝搬してクソ暑いです。
特に左脚はミッション隣にあるせいで、
ヒーター無しでも常時ヒーター状態。
納車は3月でしたが暑すぎてクーラーつけようかと血迷ったレベルです。
そのエアコンですが、
先程言った通りクーラーは寒いくらい効きます。
効き自体は良いので暑い時期でも渋滞にさえハマらなければ快適にドライブできると思います。
逆に言うと冬場でもヒーターにあまりお世話にならないです。
日中に太陽さえ出ていればポカポカなレベル。
※ただコンプレッサー稼動させないと曇るのが難点。
運転席側のルーバーはドア側についてます。
これも普通の車だと珍しいのでは?
ドリンクホルダーは後付けです。
ただ渋滞したら、、、先述の通りです。南無。
♦まとめ
■スポーツカーの割にとっつきやすくはある。
ただし、低速トルクは無い。上り渋滞は地獄。
同じ理由で小回りも効きにくい。
運転視界はまあまあ良いが景色は全く見えない。
立駐等の段差、急坂は擦る。
■とにかく車内は狭い。2人乗り。
4人乗り?都市伝説でしょ。
■インパネが意味不明なFCから進化しただけあり、
FDも意味不明な装備が多い(笑)
初めて乗った人は中から出られない(笑)
■経年劣化が進んでいるので随所壊れやすい。
乗らなくても生活できる環境でないと更に劣化する。
■維持費はハッキリ言って高い。
燃料費始めとして何もかもが高くつく上、頻度が多い。
■走りはさすがスポーツカー。
普通のクルマでは体感できない運転ができる。
■ロータリーエンジン特有のフィーリングは唯一無二。
レシプロでは体感できない独特の雰囲気がある。
現状最後のロータリーターボでもある。
■内装、シート等乗る人を選ぶ。快適装備は大体ついてない。
好きでないと嫌になる面もあると思う。
■春先、秋でもクーラーが必要なくらい車内が暑くなる。
ロータリーなので更に暑い。
とまあこんなところでしょうか。
あまりまとまってない気がしますがご了承ください。。。
そのうち書き直します。
以上、拙い文章ではありますが1年所有してみての
RX-7 FDレビューでございます。
まだ1年なのでこれから先どんな恐怖(主に故障面)
に見舞われるか分かりませんが、
せっかく手に入れた最高のクルマです。
大事にしていきたいと思っております!
またなにか追記があれば随時更新していければと
思っております。
それでは今回はこの辺で!
近年稀にみるFDバカ、
如月竜也がお送りしました。