如月竜也の戯言

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盗難対策はどうしてる? 盗まれやすいSSバイクを守ろう

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クルマやバイクは非常に魅力的な乗り物ですが、

それ故にとある問題に悩まされます。

 

「盗難」です。

 

特にバイクの場合、小柄であることや専用駐輪場の普及が遅いために、

クルマよりも狙われやすくなっています。

ここでは盗まれやすいバイクを守る方法を考えていきましょう。

 

 

 

  

目次

 

 

 

一番盗まれやすい車種は?

 

ダントツで盗まれるのはスーパースポーツです。

特にリッターSSの盗難率は群を抜いています。

これは国外でのリセールバリューが非常に高いため。

バラバラにされ、盗難翌日には海外に輸出されてしまいます。

 

SS以下は希少な車種

族車(暴走族が好む)に改造されやすいネイキッド

ハーレーダビッドソンなどのやはりリセールが高い車種となります。

 

その中でも

・動力性能が高い

・小型軽量

・世界的に人気

であるリッタースポーツは抜群に狙われているのが現状です。

 

 

 

 

 

犯行に多い時間帯は? 

盗難自体が行われるのは午前3時から5時の間と言われています。

普通の人ならば寝ていますし、

夜勤の人もこの時間にはまだ帰ってこない、

まさしくデッドタイムなわけです。

 

また下見は昼夜問わず行われているとのことです。

普段見かけないような外国人がうろうろしていたら、

完全に目を付けられたと言って良いでしょう。

 

普段から駐輪している敷地内で人目に付く状態でバイクを晒すのも

ここにバイクがありますと宣言しているようなもの。

整備や洗車の際は十分に気を付けましょう。

 

 

 

 

盗難にかかる時間は?

なんと平均5分以内と言われています。

それだけ迅速な手際で持ち去られてしまうため、

生半可な防犯装備では歯が立ちません。

=買うだけ無駄です。

 

しかし窃盗側は時間がかかるのを嫌う傾向があるとのことで、

犯行時間の5分~10分を上回る手間

がかかると思われるバイクは狙われにくいとのことです。

ではその5分をどう凌いでいくか、考えていきましょう。

 

 

その他の犯行

上記は完全なプロの外国人集団によるものですが、

中には原付スクーターでも平気で盗んでいく輩もいます。

リセールの悪い50cc等を狙うのは言葉が悪いですが

悪ガキ

が多いようです 。

その場限りの足として奪い、その辺に乗り捨てるとか。

こういう輩相手には、ロック一つでも効果があります。

 

 

 

対策

1.存在を隠す

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見えない物はそもそも奪えないので、

「ここにバイクがあるぞ!」

ということ自体を認識させないことが最重要になってきます。

 

自宅ガレージなんかがあればかなり高い確率で守れますが、

賃貸や自宅の設備上そんなの無いという人も少なくありません。

 

そこで、バイクカバーは絶対必要になります

カバーは汚れを防ぐだけでなく、

他人から車種の判別が出来ないようにする効果があります。

これは非常に重要で、丸裸のバイクがそこにおいてあれば、

「あそこに〇〇社のバイク、〇〇〇がある」

と車種が一目瞭然でバレバレになってしまいます。

 

これをカバーで隠すことにより、

「あそこには二輪車がある」

という認識に変わります。車種までは特定できないどころか、

「もしかしたら自転車かもしれない」

と、存在そのものを攪乱できる訳です。

 

車種を特定しようとカバーをめくる、

という行為はかなりリスクが高いですから、

まずはカバーで存在を隠匿する

これが非常に重要です。

 

他は、

・ガレージが無くても通り沿いは避ける

・バイクを運搬するための四輪車が入ってこれないような狭路に置く

・近隣住民の目が光っているようなところに置く

 などが有効かと。

 

人目に付かないというのは一長一短のため、

とにかく車種が分からないようにするのが大事です。

暗色ですと、闇夜に紛れて更に存在を隠すことが出来ます。

 

 

 

 

2.盗難防止器具を「複数」配置する

1つだけではプロ集団相手に効果は薄く、

ハンドルロックだけなどは論外です。

前後輪にチェーンロックをかけていても油断はできません。

カバーで隠し、前後輪ロックでやっと土俵に上がれると思っていいでしょう。

 

 

ロックの紹介

 

ワイヤーロック

 

持ち運び、自宅使用可と汎用性が高いが、

ボルトカッター等で簡単に破砕可能なので、

2本以上、そしてかなり太いものを用いるのが良いです。

 

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ボルトカッター

テコの原理で刃先に通常のニッパーの

20~50倍の圧力をかけることが出来る破砕器具。

その力は数トンに及ぶとされています。

これだけの性能がありながら、価格は3,000円~程。

安いものなら1,000円台で購入できます。

 

これの間に入らないような太いケーブルを持つロックであれば、

少なくともこれで破壊されるという事態は防げます。

 

間違っても自転車用とかの安いやつは使わないでください。

3秒で(冗談抜きで)破壊されます。

www.youtube.com

バイク乗りならば知らない人はそう居ないであろう、

ホワイトベースの店主、二宮さんの配信している防犯動画です。

ご覧のとおり、自転車用ワイヤーは一瞬で破壊されてしまっています。

出先で使うなら最低でもU字ロック、

自宅なら太いワイヤー、チェーンロックを付けたいところです。

 

 

 

 

チェーンロック


名前の通り、太いチェーンで構成されたロックです。

重量があるので汎用性は低いものの、

安物のボルトカッター程度では破壊できないので、

自宅保管では優先してつけていきたい代物です。

 

しかし本気の窃盗団相手ではやはり無力なため、

アースロックに加え、複数他のロックと合わせて使用しましょう。

欠点はチェーン故にホイールなどにガチャガチャ当たって傷がつきやすいという点、

比較的値段が高め、という点でしょうか。

重量もあるので慎重に運用していきたいところです。

 

 

 

※アースロック

アース(地球)とバイクを結ぶことでバイクを持ち上げて盗むのを抑止するもの。

いくら200Kg近いバイクとはいえ、男3人も集まれば軽々持ち上げられてしまう。

こうなると例えロックを100個付けていようが無意味なので、

コンクリ等で固めた金属パイプ、電柱などにチェーンロック等でバイクを固定する。

 

こうなるとロックを破壊するか地球側の設備を破壊しない限り盗難出来ないので、

平均犯行時間の5分を凌ぎ切り易くなり、安全性が増す。

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アースロックの例。

 

 

 

 

ディスクロック

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このようにディスクローターの穴に通して使用。

汎用性が極めて高く、小型で出先でも荷物になりにくいため持ち運びに最適。

アラーム付きのものは鳴り物として音を嫌がる窃盗団には効果が高いです。

 

ただしロックとしての機能自体は車両の自走を防ぐというだけで、

アースロックもできないので他のロックと併用は必須になります。

 

また、わざとアラームを鳴らしてオーナーの動向を伺う手口もあるため、

(何秒でバイクまで来るか、何度も誤作動させてオーナー自身に解除させてから盗む、等)

アラームが付いていれば一概に安心とは言えません。

 

またこれは余談ですが、

その小ささが仇となってオーナー自身が解除し忘れて発進、

直後にロックに引っかかって立ちごけという事故も起こり得るので注意です。

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こうしたケーブルを併用することで気づきやすくなります。

 

また、そもそもディスクブレーキではない車種では運用不可能な点は地味に弱点です。

たいていのバイクはディスクロックですが、

原付スクーターや一部の車種ではドラムブレーキのみ採用されていることがあるので、

購入する際は気を付けましょう。

 

 

 

 

 

 

 

U字ロック

 

Uの形をしたロックです。持ち運びもしやすく自宅でも使える汎用型。

車種によってはU字ロック積載スペースがあるほど。

ただし基本的に性格はディスクロックと似ているので、

これ1つで安心というのは慢心。

 

聞くところによるととある工具?で簡単に破壊できるらしいです。

(私は知りませんが)

ワイヤー、チェーンと違い長さが無いのでアースロックにはほとんど使えず、

出先メイン、家では補助的に使用するのが吉かと思います。

 

付け方はいくつかありますが、タイヤに通そうとすると

Uの字にタイヤが太くて通らない、なんとことが起こり得るので、

ホイールのスポーク部につけるのをオススメします。

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↑このつけ方が出来るのは稀な上、

Uの字側のスペースが広すぎると破壊されやすいそうです。

 

 

 

ロックの余談・・・

警戒しすぎて多数のロックをかけてしまったがために、

 

・鍵がどれがどれだか分からない

・鍵を無くしてしまった

外す手間と付ける手間が面倒くさすぎてバイクに乗らなくなる

 

 

というデメリットが生じることがあります。特に三番目。

いくつロックをかけるかは個人の匙加減にお任せします。

 

流石に解錠、施錠が面倒だから乗らない、となってはバイクが可哀想です。

走ってなんぼの存在ですので、自分が面倒だと思わない範囲でロックをかけることをオススメします。

 

ただ、私から一言言えるのは、

解錠、施錠の手間はそれだけ盗難に遭うリスクを回避できる(手間がかかる=窃盗団から嫌がられる)ということです。

 

この面倒さがバイクを守ることに繋がる、と考えれば手間が面倒くさく感じるのも多少緩和されるのではないでしょうか。

 

  

 

 

3.その他の防犯方法

クラッチレバーを取ってしまう

MT車ならばクラッチレバーを脱着式に改造するなどして始動、自走不能にする。

ハーレーダビットソンでは本人確認の元で公認でこの脱着可能なクラッチレバーがあるとか。。。

 

 

GPSを付ける

SECOMとかで、本人が動かしてないのにGPSに動きがあったらすぐに知らせてもらえるシステムとかあるらしいです。

ただし、プロの窃盗団はこういうの無効化してくるのでイタチゴッコか・・・

無いよりは遙かに防犯性は向上しますけどね。

 

 

 

・貸しガレージに保管する

バイクの多い地区ではガレージを月極で貸してくれるサービスがあったりします。

下手なところに青空駐輪は絶対に嫌!という方はお財布と相談して検討してはどうでしょうか。

格段に安全性が増す上に、一応ガレージなので整備等も可能になります。

 

ただし、消防法上完全密閉ができないらしく、

むしろ一度窃盗団に侵入されたらその場でパーツにバラされてしまうなど好き勝手な行動を許してしまうというデメリットがあります。

 

 

 

・家の中に入れる

ガレージではなく完全に部屋に入れてしまう。

寝食共にしてれば誰も手は出せまい!

賃貸でやったら大家さんにブチギレられそうですね。

床抜けないか心配。←殴

 

 

・バイクを所有しない

元も子も無い話すんな!(殴

 

 

 

 

 

筆者の最終手段

 

キタコロック

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どんなロックをつけていても安心できない!

という場合の最終手段にして最後の砦。

キタコが開発した現状最強の鋼鉄のロック、

キタコ ウルトラロボットアームロックです。

 

分類上はチェーンロックの上位に当たります。

そんじゃそこらの器具では破壊どころか傷すらつけられない程の特殊合金製。

以前TVで紹介され、ショベルカーを持ち出して使用する耐震構造建築物破砕のための、

ガジラDSX

という化物みたいなカッター(・・・カッター??)でようやく破壊できたという代物。

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↑コレ。カッターじゃないでしょこんなのw

 

 

TVに出てきたキタコロックはなんと30万円もする値段も耐久も最強の物でしたが、

一般的に買うとしたらそれより安価なTDZシリーズになるかと思います。

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シリーズ最高のTDZ-10。値段は10万円程しますが・・・。

 

かなりロックの中では高い部類のため手が出しにくいですが、

その存在感と安心感は価格相応。

どうしても盗まれたくない!

という方は是非導入を検討してはどうでしょうか。

 

 

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中身はこんな感じになっている。

特殊合金がつなげられている構成。

 

 

ちなみに私もシリーズのTDZ-06を購入して愛用中です笑

重量だけで8.5キロもあるので持ち運び自体が大変。

それでいて車輪に通す部分はスポンジで覆われていて傷がつきにくいなど、

チェーンロックの欠点も払拭しにかかっています。

下手なロック何本も買うよりこれと他にもう2つほどの防犯、

という方がスマートでしょう。

 

鍵にシリアルナンバーがあり、合鍵はキタコに依頼しないと作製できないので

セキュリティ的にも安心できるかと思います。

鍵やシリアルカードを無くしたとき大変そうですが・・・

 

欠点はその価格と鍵の紛失、

超重量で持ち運び困難、

そして鍵穴へのイタズラです。

 

鍵自体の破壊は非常に困難ですが、

鍵穴はTDZ-10以外のシリーズは露出しているので、

そこへ悪戯されるとオーナー自身が動かせないという事態に・・・。

 

 

 

 

 

4.自分自身で気を付ける

 

キタコロックを付けていても100%安全なんてものはないので、

普段から防犯の意識を持つことが大切です。

 

盗まれたバイクの30%前後がなんと鍵が付いたままだといわれています。

というのも私自身、

4台の二輪車を乗り継いでいますが意外にも鍵をつけっぱなしにしてしまうことはあるんです

 

ヘルメットをバイクに付けたりだとか。

グローブをしまったりだとか。

そういう別の行動に気を取られて、鍵をバイクに残したまま離れてしまう

ということは意外にも多いんです。

 

私の経験談では、

 

・ヘルメットロックを開錠したときに鍵をそのままつけたままにした

メットインを開けた後に鍵を取り忘れた(キーシリンダー別体式のスクーター)

・キーシリンダーの位置の関係で、バイクの鍵だけ1本別にしておいたら案の定、上記の行動で気を取られて1本、バイクの鍵だけキーシリンダーに差したままにした

・家についてバイクの施錠に一生懸命で、肝心なバイク本体の鍵を差したままバイクカバーをかけて部屋に戻ったら無いことに気づく

 

 

ということがありました・・・。

 

まずはバイクの鍵!!!

 

というオーナーの心がけ次第で盗難のリスクは格段に減らせるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 5.盗難保険

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その他、完全に後手の話にはなってしまいますが、

盗まれた際の被害を少しでも軽減するために

盗難保険に加入するのも重要です。

 

決して安い買い物ではないバイク。

盗まれると車両はもちろん、

思い出も掛けたお金もみんな無くなってしまう。

 

盗難されたバイクが帰ってくる確率はかなり低いらしく、

盗まれたらもう終わり。それだけ相手は卑しくもプロいです。

盗まれた場合は少しでも自分の経済的負担を軽減するためにも、

盗難保険には入っておくことが重要です。

 

特にSSにもなれば車体価格は100万円以上、

ハーレー系統ならば四輪車と変わらないこともあるので、

盗まれて保険も無かったら大打撃です。

 

どう対策してもそれを破られてしまうときは破られてしまうので、

その時のための対策も怠ってはいけません。

盗難保険や防犯登録に加入しないよりかは、

もしかしたら帰ってくるかもしれない方法があるなら一手を打ちましょう。

 

 

 

まとめ

 

バイクを守れるのは自分だけです。

他の誰も、自分のバイクを観察されていてもそれを教えてはくれません。

まして、バイクが軽トラ等で運ばれていったとしても

警察は単なる輸送としか捉えず職質することもありません。

 

狙われた時点で80%は盗難されると言っても良いでしょう。

ですから、まずは存在を隠す、そして質の良い防犯対策をする。

それでもダメな時のために盗難保険、防犯登録を備える。

 

また、海外輸出は税関でも目を光らせているらしいので、

バイクを万一盗まれてしまった場合、

警察と税関に電話するのが良いと思われます。

 

税関 Japan Customs

 

横浜税関 Yokohama Customs

 

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横浜税関フリー℡

0120-461-961

 

 

バイクを守るため、できることは何でもやっていきましょう。

少しでも皆様のお役にたてたら幸いです。

 

 

それでは今回はこの辺で。

如月

 

 

 

 

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